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2017.05.14

5/14(日)くすの木寄席@くすの木

ランチビュッフェで筍や山菜がたっぷりの美味しい食事をしてからの寄席。

凌天「村越茂助」
花いち「親子酒」
貞橘「雷電為衛門初土俵」

廃校になった小学校を利用した宿泊施設である「くすの木」、その中の講堂での演芸会。
凌天さんが一鶴先生のことを話すを客席は「あ、知ってる」みたいなリアクションが結構あって、それで「ああこの人はあの先生のところの人なのね」と興味を持った感じ、つかみ上手。花いちさんもまくらではグッとお客さんに寄っていって、会場いい感じ。

最後は貞橘先生。最初にたっぷり講談解説をして「雷電為衛門初土俵」に。硬くはないけどやはり前の二人よりはグッとキリッとしてる。笑う場面とかあまりなく(小さい引きごとはあるけど今日の客層ではあまり拾われず)、朗々と雷電の初土俵までの道のりを読んでいく。

最後に花いちさんが南京玉すだれを披露してくださっておひらき。

先日演芸連合特選会で聞いた貞水先生と今日の貞橘先生、実力は違うけれど聞いた時の印象がすごく似てる気がした。「押し」じゃなくて「引き」。愛想が悪いわけではないし、声なんかは本当に柔和なのだけど、「どう?どう?」と自分から行くのではなく、背筋をしゅっとしたまま皆が来るのを待っているというか。時代にそれがあっているのかはわからないけど、私はそういうのがカッコいいなと思うのでした。

「南三原」駅は「みなみみはら」じゃなくて「みなみはら」
170514_01


5/13(土)「朝の琴星一門会」@日本橋亭

琴屯「間違えられた魂」
琴柑「大高源吾」
琴星「無筆の出世」

琴屯さんのこの話、随分前にもここで聞いたような気がする。前よりためががすごい。「忘れちゃったのかな?」って思う位ためる。余裕が出て来た証拠なのかも。今昔物語の中の話らしいのだけど、地上に魂を取りに来た鬼が、食べ物につられて別の魂を地獄にもって行ってしまいてんやわんやっていう、なんとも呑気な話。

琴柑さんは先日まで行っていた関西の小学校を回るワークショップでのエピソードを。熊野の小さな小学校の生徒が楽屋にいる講釈師を覗きに来て「お茶のんではる~」って言うのが可愛くてっていうけど、そういう琴柑さんが可愛いよ。話はいたって真面目に大高源吾。討ち入りの際に山鹿流陣太鼓を聞いた松浦邸でのやり取りは初めて聞いた。全体的にとてもしっとりしていて良かった。

最後は琴星先生。まずは近況を色々話して下さるのだけどそれがいちいち正直過ぎて、言ったらいいお年のオジサマなのだけどとってもチャーミング。無筆の出世は松鯉先生だと全編シリアスですごく重たい話だけど、琴星先生は筋も登場人物もほぼ同じながらそこまで重たい印象がなく、読む先生のキャラクターの違いでここまで話から受ける印象が違うのかと。琴星先生は治助が斬られるという事になるまでの宴席から翌日佐々が後悔しながらも手紙を書くまでのくだり詳しく読まれてた。

終わって大通りに出たら神田祭の行列に遭遇。

2017.05.09

5/9(水)「神田真紅の講談忍法帖」@らくごカフェ

真紅「南総里見八犬伝より里見の姫君」
真紅「常陸山谷右エ門(上)生い立ち~」
~仲入り~
真紅「常陸山谷右エ門(下)出世まで」
真紅「ドラゴンクエストⅣ~サイドストーリ」

クリーム色の時に大柄な花がちりばめられている着物に、濃い緑っぽい袴で登場。真紅さんの着物はいつもアンティークっぽいけどくどくなくすっきりした組み合わせが多くて素敵。そして今日は眼鏡をかけてる。

最近あった色々な出来事をまくらで話すのだけど、これがいつも楽しい。今日はラジオで歌った事や試写に行った時のことなど。講談以外にも活動的だしそれをちゃんと活かしてる感じがする。

八犬伝は長めに前回のあらすじを話して、ストリー的にはそんなに進まなかった。浜路の正体がわかったくらい。変わりに常陸山をご自分の出身地ネタとからめて仲入りを挟んでたっぷりと。常陸山を叱咤する手紙の送り主がわかった瞬間に「なるほど!」と感心。

最後はゲームには色々設定があったりするけど、忘れられたりお蔵になったりするのでそういうのを残しておきたいということでと、今日はドラクエⅣのサイドストーリーを。知らなくても楽しめるということだったけど、これ知ってたらもっと楽しそう。(自分は3位までは遊んだけぐらい)

今日は普段より言い間違いや言葉の重複が多くて、お疲れなのかな?と。目の調子が悪いから眼鏡をかけていらしたみたいだし。忙しいだろうけれど身体にはくれぐれも気を付けて欲しいものです。

真紅さんだけで二時間三席たっぷり、新作と古典の楽しい会だった。

2017.05.07

5/7(土)「大演芸まつり 日本浪曲協会 薫風に競う十八番集」@国立演芸場

実子(ノリ子)「恋と武士」
勝千代(貴美江)「慶安太平記 箱根山」
若燕(貴美江)「甚五郎 京都の巻」
~仲入り~
口上
ひずる(秀敏)「瞼の母」
柳(秀敏)「唄入り観音経」

仕事で遅れたので自分が聞けたのは勝千代さんから。若燕師匠の甚五郎は、若くて威勢がいい。乗っ取りをやらかしたクソ野郎を、実力と金の力でコテンパンにする話なので(一つの駕籠を八人で担ぐスペシャル仕様で50人を江戸から京都へ運ぶ太っ腹作戦等)、聞いていてスッキリする。赤一色の無地に「魂」と書いてあるテーブルかけはいつ見てもカッコいい。ソウル!

口上には左から貴美江、金馬、路子、柳の四名がならび、貴美江さんの深々としたお辞儀と少し洒落がききつつも短くサッと終わらせた口上が印象的。進行は声のみ(どなただったんだろう)、三本締めは無し。

ひずる師匠はマイクの調整のあれか声がふわ~っと薄くハウってるというかエコーがかかっているというか。可愛らしくもあるのに貫禄もあるお姿といい声といい、謎のキャラクターっぽいというか、ポケモンでいったら期間限定のレアキャラみたい。トリの柳師匠は「唄入り観音経」だったのだけど、これ講談の「黒雲お辰」と大まかなあらすじが一緒だった、題名だけでは似た話とは想像がつかない。浪曲の方は主役が木鼠吉五郎だったり、六兵衛が村に戻ってからの「お経を覚える」の部分がグッとクローズアップされてる、そりゃそうか「唄入り観音経」だものね。講談と浪曲、落語と全部聞くと色々わかることもあって面白い。

講談協会の時は出演している方もそうでない方も沢山の方がロビーにいらしたけど、今日はあまりいらっしゃらなくて、通常公演という雰囲気だった。

ちなみにWikiの「唄入り観音経」のページには「特定のタネ本も台本作者もなく」と書いてあるけど、「黒雲お辰」と関係無しではないんじゃないのかなと思ったり。そもそも木鼠吉五郎って「雲霧五人男」の登場人物ですし。
「唄入り観音経」

2017.05.04

5/4(木)浪曲定席@木馬亭

鷹雄(金魚)「維新の嵐稽古お鯉の義侠」
若燕(金魚)「侍子守唄」
~仲入り~
鶴遊「彼女の行方」

鷹雄師匠を聞いたことが無かったのでどんな方か知りたくて出番に間に合うように向かい、出て来てみると想像していた年齢の2.5倍位の人が出てきた。勝手に若手だと思っていたのだが、考えてみればこの位置(仲入り前)に出ているのだからそこまで若手じゃないのは当然で、なんていうか勝手な思い込み。面白そうな筋なのにどうも頭に入ってこなかった。鷹雄師匠の時、テーブルが普通より倍位幅があり、しかも私の座っていた端っこからはテーブルが中心からずれたところに置いてあるように見えた。師匠は中心にいらっしゃるので、高座の中心から大きなテーブルが右にずれてる感じ、あれはなんだったんだろう。

数か月前に始めて聞いた若燕師匠は節が多くて、その節が聞いていて気持ちがいいのでそれからは出来るだけ聞きに行くようにしている。今日の話も節たっぷりで満足。節が多くても話の筋がちゃんと入ってくるのがいい。この辺はテクニックも勿論だけど、それと同じ位好みとか相性の問題なのじゃないかなと思ってる。色々やらかした男が江戸から離れた土地で娘とつつましく幸せに暮らしているところに(実際は自分が盗みに入った店から思いがけずさらってきた娘)に、その時に一緒に盗みを働いたクソ野郎が、絵に書いたようにクソな強請をしに来て…という話で、娘がそのクソ野郎を殺してしまうというまさかな展開に「うそーん」ってなる。正直にお上に自首すると、そこのお上が主人公の弟っていう出来すぎだろ!な展開だけど面白いからいい。さてどういうお裁きが!?という所で終わり。

鶴遊先生はご挨拶代わりにと「東京オリンピック」を読んでから「彼女の行方(かのおんなのゆくえ)」。今日はいつも以上に「伝えるぜ!」というパワーに溢れているような。今日は終始小拍子を使用。張り扇を入れるタイミングでずっと小拍子でしかもかなり勢いよく使っているので、少し耳にガツンと来すぎな気がした。

ここまで三席聞いたところで結構お腹いっぱいになったので退場。最近、寄席の場合は無理せず「いいかな」って思った所で出る。疲れ切った状態の時に聞いた人の印象が悪くなるのはよろしくないよなって思うから。

出る時に木戸で「もうお帰りですか?」って言われて、申し訳なく思いつつも無理せず。短い時間だったけど満喫。

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