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2016.03.14

3/14(月)「講談かぶら矢会」@国立演芸場

雨だけどお客さんいっぱい。

山緑
貞山「三井の大黒」
琴梅「明治異聞~怪漢の拳骨」
琴調「大岡政談~万両婿」
琴星「諸国民話~女切峠」
~仲入り~
琴桜「大石内蔵助妻子別れ」
琴柳「上州侠客~二人忠治」

聞いたことのない話が多くて、どれも「新しい話を聞く楽しさ」を満喫。講談ならではの「そりゃちょっと上手く行き過ぎ!」という結末もあるけれど、そういう話のつくりは講談ならではのものと思って楽しめばいい訳で。

琴梅先生の「明治異聞」は、ずるい医者や勢いありすぎる長男というキツめなキャラの中、世慣れてとぼけた警官が琴梅先生っぽくてよかった。琴調先生の「万両婿」は、親切心があだになり何もかもなくしそうになった時、大岡様のお裁きのおかげで一発逆転的に成り上がる男の話。「そんな上手くいくか~?」なんだけど、まくらでの「昔愛嬌があり過ぎる」と言われたという琴調先生の柔らかい雰囲気のおかげで「良かった良かった」って気持ちで終わる。軽くて雑な登場人物も嫌みがない。

琴星先生は民話を元にした「女切峠」。最初に少し江戸から明治にかけての工場のしくみについてお話。好き合った若い二人が最後は池に身投げっていう悲恋なのだけど、琴星先生が読むとそこまで陰惨な雰囲気にならない。「ネットで『女切峠』で調べる沢山出てくるよ!」と言われて早速調べたのだけど、琴星先生の高座で聞いた時に出て来た「後参入の糸屋の男」が出てくるものがなく。こいつが本当にクソ男で、こいつが色々画策したせいで二人が上手くいかなくなった感あり。でもこういう悪い系策士が出てくるからこそ講談ぽくなってる気がするので、このキャラが先生のオリジナルなら琴星先生すごいなって。こいつがいないと悲恋とはいえ普通の民話っぽいのだ。

琴柳先生の「二人忠治」は、忠治と大店の旦那の「器のデカイ男合戦」みたいな話。子供の為には頭を下げる忠治も、やくざ者だとわかっていながら丁寧に忠治達をもてなす旦那もカッコいい。あと琴柳先生の高座のあの佇まいもカッコいいなあって思いながら見てた。あえてなのかわからないけど、全体的に間がたっぷりで、それがとってもいい間に感じた。

「講談だけで国立!?」とか「本牧にも数人しかこないのに?」って言われて始めたという「かぶら矢会」も、今ではこんなに沢山のお客さん。今回で60回目だそうで、ご本人達が一番感慨深いかなあと思いつつも、以外にあんまり色々深くは考え過ぎてないかもな、とも思ったり。

ベテランの先生方ばかりだけど、終演後は皆様出て来てお見送りっていうのもなんだかいい。

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