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2016.01.19

1/19(火)「毎週通うは浪曲火曜亭!」@浪曲協会

いつも思うけど、ここのあの低い椅子最高。

二人でトーク
綾那「左甚五郎 京都の巻」
太福「原敬の友情」

トークでは太福さんが綾那さんの経歴にかんして質問してという感じ。役者をやっていて映画で浪曲が流れているを聞いて興味を持って…な。太福さんが小劇団に詳しく、綾那さんがもじもじしているのを詳しく説明してた。太福さんもまだ若手だけどああやってみるとお兄さん感というか先輩感が出てる。

綾那の高座は初聞き。浪曲でこんな若い方の高座を聞いたのは初めてで「カッコいいな」って思う部分もありながら、聞いていて「んー」みたいに感じるところもあった。太福さんは武春師匠にならった大浦ともう一つの方ってことでこれ。トークでもそうだけど綾那さんの次に聞くとグッと先輩っぽい雰囲気あるなあと。まあ、実際先輩な訳だから当然といえば当然ですけども。

二席だけどどちらも聞いたことのない話、綾那さん初めてで楽しかった。

2016.01.17

1/17(日)「前座勉強会」@お江戸日本橋亭

阿久鯉先生降臨。

いちか「義経と法眼」
みのり「寛永宮本武蔵伝~下関の船宿」
阿久鯉「難波戦記~長門守木村重成の最期」

黒紋付で登場の阿久鯉先生、「こんな朝から前座のあの二人を見にこんな沢山…」とおっしゃっていますけど、阿久鯉先生だから!阿久鯉先生がいらっしゃるから来てるから!(私は)。「自分も今宮本武蔵を読んでいて、3月の会では一気に五席ネタおろしを」って本当に下ろしちゃうもんね阿久鯉先生、前回も4席一気にかけたし。しかも完成度が恐ろしく高いし。で、前座さん二人の会にゲストとして出演の今日はいったい何をかけるのかなあと思っていたら…重成キター!

前半は結構ベタなロマンスなのだけど、阿久鯉先生だと甘くなり過ぎない、いや甘いけどベタベタしてない。重成の男らしさと絹の柔らかさのバランスが絶妙で、個人的には絹が自害する場面と最後に家康が首実検の時と二度ピークが来るのがたまらないし、重成が自害する場面もカッコいいし(自害する場面をカッコいいというのもあれだけど、その覚悟の様がカッコいいのだ)、登場人物が皆腹が据わっていて、そこを阿久鯉先生がこれでもかとビシッと聞かせてくださる。何度聞いてもそのカッコよさに涙ぐむ。

朝から「聞いた!」という満足感でいっぱい。「これが真打の力、若手ナンバー1の実力者」という高座だった。

2016.01.15

1/15(金)「第3回噺の会」@神保町らくごカフェ

1回目は2011年1月17日でした。

4人でトーク
小蝠「恋の新宿」
今輔「英会話」
~仲入り~
小助六「網棚の荷物」
夢丸「妻の酒」

2回目から数えても数年ぶり、芸協にあるネタをかけるということで、最初の4人でのトークにもあったように今回はすべて金語楼作のものばかり。狭い高座に四人並んで「誰から習ったか」等の話をするように夢丸さんが促すも、あまり皆「俺が!俺が!」というタイプでもなくあっさり打ち明けて終わる。夢丸さんが病院に上げに行った(金語楼師匠にではない)エピソードとか、今輔師匠が寿輔師匠に習ったいきさつとか、話してみると面白い話しばかりなのだからもっと皆積極的にエピソードを披露して。

小蝠さんの「恋の新宿」は中盤位からずっと湯屋番の若旦那のように一人で妄想してる話し。前半の設定が時代を感じさせるけど、そこをなんとかあれすれば今でも面白そう。おかみさんが自分の目の前でおならをするってまくらで話していたのだが、その「ぶう」っていうおならの表現がすごく良かった、ツボだった。「ぶう」っていうね。

今輔さん「今日の会はオレの為の会だ!」発言。最初に習った噺が「バスガール」っていうのがいいよねえ。「英会話」は16年くらいぶりというのに驚き。芸協の寄席だとよくかかるし、そもそも師匠もちょこちょこかけているので、てっきり今輔さんもかけていると思い込んでた。前座のころはこれや「表札」とかこの辺の新作をよくかけていたと。だからという訳じゃないけど全然違和感がなかった。まくらを含めて今輔さんって、古典落語の味わいの面白さではないけど、又別枠で面白いよなあと改めて。

小助六さんは随分前に(笑三師匠の腰がまだ「ピン!」としてるころ)に習ったけどかけてなかったのでネタおろしと。定番の学校寄席まくらに入る風で「え?なにも今日までそのまくらでなくても」と思ったらこれと関係している先輩のエピソード披露だった。戦後すぐの話なので(配給とか)「網棚の荷物」が一番時代を感じるけれど、時代をうつしていくのも落語の役割(というのも変ですが)だと思うので、これはこれでたまに誰かがこうやってかけてくれたらなあと。定番のおばあさんアクション(両手を胸にあてるあれ)を小助六さんがやるのが新鮮。

夢丸さんはサラリーマンの二人のトークで始まるような昭和の匂いのする新作だけど、後半の奥さんが酔っ払ってくるあたりからは夢丸さんらしい弾けたキャラが楽しく、時代遅れな印象は無し。すごく笑った。夢丸さんの酔っ払いキャラはエッジがたっているけどちょっと馬鹿で可愛い。

どの噺も「時代を感じさせない、全然大丈夫!」とは言わないけど、ちゃんと四人のカラーになっていて面白い。勿論古典って大事だけど、こうやって芸協に残っている噺を継承していくっていうのもとてもいいなあと思う。あとちょうど自分が落語を聞き始めた頃この四人はまだ二つ目で深夜寄席にも出ていてなんというか「ザ・二つ目」な感じで。だからこそ芸協のこの世代に思い入れもあって。良いも悪いもガッツかない、どこかのんびりしている、でも非常に落語に対して愛のある芸協の雰囲気が好きだったからこそ、今まで続いているのかなあなんて。そんなことをしみじみと。

楽しい企画なので、長めのスパンでもいいからずっと続けて欲しいものです。

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2016.01.04

1/4(月)「講談協会初席」@お江戸日本橋亭

座布団と椅子の割合が通常仕様に。

琴屯「三方ヶ原」
梅湯「加賀騒動~安宅郷右衛門 竹光試合」
すず「越ノ海勇蔵」
一凜「安兵衛婿入り」
琴調「徂徠豆腐」

琴星先生門下の琴屯さんの初高座、声がドン!と大きい。良かった。琴屯さんの後だと、梅湯さんすっごく落ち着いて見える。いや、普段でも別にあわただしいわけではないけど、いつも以上にお兄さんって印象。梅湯さんは加賀騒動を連続で読みつつ、又色んな場所で部分部分をピックアップして読んでいらっしゃるので、いつどこがあたるかわからないけど、色々聞けて楽しい、声が落ち着く。梅湯さんや琴屯さんのような男性の落ち着いた声って講談にぴったりだと思うので頑張って欲しい。

一凛さんの安兵衛の婿入り、弥兵衛の嫁のキャラがとぼけてて全体的にコントみたいな婿入り。要望を聞いてくれないと聞くと、やれ首をつるだの首切るだの毒を飲むだのってもう頭おかC。演出とはいえなかなかのDQNぶり。琴調先生はしっとり「徂徠豆腐」。

時間の都合で仲入りまでだったけど、琴屯さんの初高座も聞けて良かった。

2016.01.02

1/2(土)「講談協会初席」@お江戸日本橋亭

全部座布団席。

いちか「三方ヶ原~内藤の物見」
貞鏡「大岡政談~縛られ地蔵」
琴柑「ヤマトタケル~大碓と小碓」
貞橘「一心太助~楓の皿」
琴星「金色夜叉~序開き」
~仲入り~
凌鶴「安宅郷右衛門~道場の賭け試合」
琴嶺「外郎売り」
翠月「報恩出世俥」

貞鏡さんの縛られ地蔵の中に「若くて綺麗な娘に年齢も自分の顔の不細工さも顧みないで『いけるかも?』って勘違いするオッサン」的な台詞が出てきて、いつも色んな意味でドキドキする。琴柑さん、鮮やかな朱赤の着物に可愛いイヤリングといういつもよりかなり派手ないでたち髪もショートのまま、とっても可愛い!可愛い!。そんなチャーミングな姿で「頭から初めて腕も足も捥ぐ」なんていう生々しい台詞。

貞橘先生は新年早々結婚ネタ。結婚ネタはいいんですけど一週間前より太ったような…。人間そんな急に肥れるものなのかしら。太助の単純だけどスパッと潔い男らしいところが貞橘先生に良く似合ってる。とりあえずあんまり太らないでほしい。琴星先生「頭を使うとボケない。だから同じことばかりやってたら講釈師もボケるから新しいことをやっていかないとダメ」って散々話して、「でも今日は古い話!正月から頭使いたくない!」の台詞に爆笑。イッキイキと金色夜叉。

「新年明けましておめでとうございます」の台詞が、ちょうど先ほど貞橘先生から注釈があったばかりなのでお客さんザワッ。気がついた凌鶴先生が不思議そうにしているのをお客さんが説明。「あーそうなのか!貞橘さんすごいな!」といいつつ「まず最初に」というのも重ね言葉で駄目だというのも彼から教えてもらった、と。そういうネタのかぶりを楽しい感じで(しかも後輩上げして)進めていった凌鶴先生素敵。安宅郷右衛門は駄目っぽい剣術の先生、最後でどんでん返しの楽しいお話。

琴嶺先生は最初に西洋の料理の名前を言いたてていく楽しい読み物。その後に外郎売り。先年亡くなった師匠とのエピソードも少しお話してくださる。「時計が止まってた!」という微笑ましい失敗で高座を降りる。最後の翠月先生はしっとりとおめでたい「報恩出世俥」。

終演後はお年玉をあげたり、手ぬぐい渡したり、写真撮ったり(私)、ワイワイガヤガヤしている木戸前なのでした。

2016.01.01

1/1(金)「講談協会初席」@お江戸日本橋亭

演芸初めは講談!

こなぎ「三方ヶ原」
銀冶「古事記~天岩屋戸」
あおい「般若の面」
鶴遊「高野長英」
琴柳「魚屋本多」
~仲入り~
織音「安井息軒」
鶴瑛「鈴木大地」
琴梅「太閤と曽呂利(初夢の話)」

銀冶さん、初詣の生中継に映っていた阿呆な若者を見ていたら自分の昔を思い出したまくら微笑ましい。古事記もしゅっとしてていい。色が白いので黒い着物がとっても映える。鶴遊先生はまずおめでたく七福神尻取りと童話尻取りをやってから本編へ。琴柳先生の「男は腹と働きだ!」の台詞がカッコいい。

鶴瑛先生のまくらが素直すぎて(素敵な男の人を見ると「キャー!」って抱きつきたくなる。別にイヤラシイ意味はない。年をとるとそういう事に関して遠慮がなくなる的な話)、そしてものすごく同意見ってことは私ももうおばちゃん枠なのかと。琴梅先生から素敵な七福神の絵が配られる。お話も「一富士二鷹三茄子」の富士山と茄子が揉めて、鷹が仲裁に入るっていうなんともお正月らしい話。

今年も沢山演芸を聞きに行きたい。

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