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2015.04.12

4/12(日)「第12回 渋谷金王町講談会」@東福寺涅槃堂

今日は最初から。

いちか「牡丹畑」
こなぎ「桂昌院」
貞弥「山内一豊の妻」
銀冶「誰か故郷を思わざる」
一邑「長井長義」
~仲入り~
貞橘「真田の入城」
琴梅「奉教人の死」

「牡丹畑」は何度か聴いていると思うのだけど、どうも話が頭にはいってこない。不思議。固有名詞が難しくても入って来やすい話とそうでない話があるなって思う。二番手のこなぎさんが帯の間からメモを取り出して諸々の諸注意を。貞弥さんは昨日は途中で入ったから落ち着いてみられなくて気がつかなかったけど、随分お痩せになったような。もともとスリムなのだからそんなに痩せなくてもいいのに。千代の台詞を言った時に「こういういい女の台詞は言っていて気持ちがいいですね、自分がどうかは別として」と言って笑いを誘う。

銀冶さんは昨日のようなアクセサリーはしていないものの、着物が目の覚めるような鮮やかな明るい緑。グレー地の袴も大きな絵の入った派手なもの。首を寝違えて下を向けない、電車の中で直す体操をしたけど全力で出来なかったから治ってない、母(=師匠の鶴瑛)が物凄く面白い人で…(エピソードを紹介)と盛りだくさんの楽しいまくらから古賀政男先生の話。途中までは鶴遊先生で聴くのと同じで、後半は霧島昇の事になり「誰か故郷を思わざる」を歌ってみたり、「一鶴が一番好きな~」と「一杯のコーヒー」をニコニコと身体を揺らしながら歌う姿も可愛い。まくらや引きごとはふざけてたり笑いが多いけど、中身はきっちり話しているのがいいなと。今回の二日で銀冶さんの株価が私市場でかなり上昇。

一邑先生は「何を話そうかな」とおっしゃりながら、覚せい剤を発見した人の話をと。聴いていて、これメディアセブンで聴いた事がある話しだと思い出す。長井長義がドイツに留学して、色々あってテレーゼというドイツ人女性と結婚して、日本に戻って大活躍って話。「その長井の記念館がこの近くにあって、その地下にある食堂の名前は「テレーゼ」といいます」っていう最後が、とてもこの場所にもちなんでいてピッタリの終り。

ここまでが新作や女性活躍の話でトリも新作なので、中後の貞橘先生は男らしくて硬めなものを読んでくださったらいいなあなんて思っていたのですけども。出てくると「何を読むのかまだ決めてなくて…」とか、羽織を脱いでゴソゴソして「置く場所が…ここにいれとこう」とぐしゃぐしゃに丸めた羽織を釈台の下に突っ込んで、相変わらずのふにゃふにゃぶりなのだけど「真田の入城を…」と。それだ!それだよ貞橘先生!。個人的にはまさにこの並びにピッタリな選択ではないかと。阿呆を装ってた幸村がいざ装いを整えて出発するまでの様を言い立てていき、「戦は!」「勝つ!」と合言葉を叫ぶ場面まで、とっても勇ましくて男らしくてカッコいい。貞橘先生ってこういうここぞという時に「来た!」って事があるから大好きなのだ。とっても良かった。

トリの琴梅先生、

琴梅「本日は第○○回目の…」
私(え、もうこの会そんなに長かったんだ?)
琴梅「桜花賞の…」
客席「(笑)」

場外馬券場があるのを知らなくて、初めて来たらものすごく人通りが多く、ここでやればお客さんが沢山入って満員に…と思っていたらあちらの皆様はこういう事には興味がないらしくて。というような話から、この辺りは食べ物屋も沢山あるから昼飯にビールをちょっと飲んでも1500円とかで、その後ここに入っても2000円。合計三千円ちょっとで日曜の午後をこんなに楽しく過ごせるのに…と。まさに。あとちょっと下ネタも。

「奉教人の死」は昨日の「杜子春」に続いて芥川龍之介原作。本を未読だから知らなかったのですが、松鯉先生が前の独演会で読んでいらした「白隠禅師」と話が似てる。馬鹿女の降られた事への腹いせの嘘を周りが信じて無実の男が酷い目に合うという話。もうイライラするし変な気がするのですよ。今までそんなに一生懸命働いていて、そして皆も好意を持っていたはずの男の言葉は信じないで、小娘の言葉の方だけを信じるのかと。ちなみに「白隠禅師」もそう。徳の高い禅師で皆が慕っていた筈なのに、女の台詞だけを急に信じてしまうっていう。何故なのか。もうそのあたりが腑に落ちなさ過ぎて、しかも最後は「うそーん」っていうオチで。ずっと「うぬー」って気持ちで聴いてた。私たまに内容に腹が立ち過ぎることがある。

どちらの話も、虐げられるのが熱心なキリスト教徒と修業を積んだ禅師という深く宗教に帰依した人物であり、元々は非常にまわりからも人気があった、というのと、手のひらを返したような態度をとる人物が男性だというのが(たまたま女性のメインキャストがいないからかもだけど、目立つのは男性)、何かあるのかなあなんて思ってみたり。ってもはや講談自体と違う所が気になっちゃってますけど。

色んなタイプの話が聴けて面白かった。琴梅先生は色んな話をお持ちなのだな。

次回は6/13、14。貞山先生が文化白波を読むのです。

第24回渋谷金王町講談会
6月13日(土)梅湯・あおい・琴桜・春陽・貞山「文化白浪 和国餅の騙り」
6月14日(日)梅湯・あおい・春水・春陽・貞山「文化白浪 家尻切り」
開場12:15、12:45に前座上り
木戸銭2000円(ご贔屓連1500円)

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