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2014.11.08

11/8「EAST MEETS WEST日墺サイレント映画特別試写会」@赤坂区民センター

11/8「EAST MEETS WEST日墺サイレント映画特別試写会」@赤坂区民センター

怪獣の名前かと。

「雷電」
「Sodom and Gomor(ソドムとゴモラ)」
(どちらも説明は片岡一郎、ピアノGerhard Gruber)

「雷電」は短めの相撲コメディ。殿様に無茶ぶりされて素人が雷電と相撲をとるって話なんだけど、ただただ馬鹿馬鹿しくって楽しい話だった。
「ソドムとゴモラ」と聞いた時「怪獣?」ってのが思いついて本当に私って学がないなって思った。でも友人も同じような事を言っていてちょっとほっとした。本当は1922年のオーストリア映画。お金で買われるような形で年上の大金持ちの男の所に嫁いだ女が、元の恋人のアドバイスも聞かずどんどん堕落していって、元恋人は狂言自殺、あげくその旦那の息子まで誘惑しようとしたところで息子が父親を殺してしまう。

が、悪いのは女ということで逮捕され牢屋にいれられ、そこで神父が話始めて…とここから旧約聖書の『創世記』に登場する都市に舞台が移り、またそこでも堕落した女と市民が毎日バカ騒ぎ。そこに通りがかった男(イエス?)をバカ市民がバカ女の先導で火炙りにしようとしたら、神の怒りによって都市滅亡、女は塩の像になって…ってところで現代に戻ると息子が父親を殺す前(夢オチだったの)、女は自分を悔い改め、助けてくれようとした元恋人の病院に向かい彼に謝りハッピーエンドってな話。

内容的にはもう登場人物が皆もうバカで、んーもう!って感じ。主役の女が次々に男を誘惑していくのだけど、自分的にはその女の顔が美人に見えなかったのでいまいちそこは「んー」だったのだけど、まあ美人だからモテるって訳でもないしなあとか。白黒だけど衣装を見るのは楽しくて(なんだそれ!なデザインとかもあって興味深い。全体に変なぐるぐるがついてるドレスとか)、出てくる女性陣は美しいとは思わなかったけど、男性は素敵だなあと思ったのは、やはり時代の化粧のせいかな。出てくる神父が見た目的に非常に遠藤(お相撲さんの方ではない)な感じで、ああ素敵…と思った。

女が牢獄にいていざ神父が来るという時に、こんな状況なのに水をテーブルにこぼして、そこに自分をうつして嬉しそうに口紅を塗る場面が哀しかった。登場人物がおしなべて皆短慮。

こんなに長い無声映画を見たことが無かったので、最初は自分でも大丈夫かなと思っていてて、いざ始まると始めは「ああ、こんな風にピアノや台詞が入るんだ」って別々のものという感じがしていたのだけど、いつのまにか別のものだってわかっていながらもそれが気にならなくなり、すっごくのめり込んで見ることが出来た。

映画の面白さもさることながら片岡さんの説明がものすごくツボで。男前の声もぴったりでいい声ながら、女台詞が妙に生々しくて色っぽく、主役のバカ女の「死にたくない!」などの叫びのエロい感じに何度も「ウヒッ」っとなる。ト書きの部分の大仰な言い回しも映画ならではで、見た目どちらかというと柔らかい雰囲気なのにドンとした男らしい声はとっても聞きやすい。1時間半位ある映画だったのだけど、長く感じることなく見られた。

長く感じる事なくどころが、ものすごくヒットしてしまい、帰り道「あー残りの公演も行けるだけ行こう!」と思う。

片岡さんって3月に貞橘先生と共演された時に一度見ていて、その時は面白かったな―とは思ったし、その後も何となくは予定をチェックしていたのだけど、いまいちタイミングも合わず裏を返さないでいたら片岡さんは7月からドイツに行ってしまい、しばらく日本での公演がなく。今回一時帰国でいくつか会があるというのを知って、何故か妙に「これには行きたい」って気持ちになり(自分でも何故そんな「これには行きたい」と思ったのか理由はわからないのだけど)、元に決めていた予定をずらして見に行き、結果それが(予想以上の)大当たりだったと。

なんというか、「どんな演目を」「いつ見るか」「その時の自分の気持ちや演芸見るスキルのレベル」等々、色々込み込みでタイミングってあるよなって思う日なのでした。

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