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2014.11.15

11/15「シネマの冒険 闇と音楽 2014 from ウィーンフィルムアルヒーフ・オーストリアの無声映画コレクション」@東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール

本日誕生日の片岡さんはタキシードで登場。

「フェニックス飛行機工場」
「芸術と手術」片岡一郎(説明)、Gerhard Gruber(ピアノ)

「フェニックス飛行機工場」は1916年のもので6分。題名通り飛行機工場で飛行機を作っている所をずっと映してる。失礼な話なのだけど「あれでちゃんと飛ぶのかしら…」って思った。
「芸術と手術」は1925年のもので105分。著名なピアニストが列車事故にあい、怪我をした手に殺人犯の手を移植した事で、殺人犯の心が手から伝わって来て自分を侵食していく…という妄想に悩まされて、というお話。「気のせいやで」と言ってしまえばそれまでなのだけども、一度考えてしまうとそこから逃れられないというのもすごくわかるので、しかも「ピアニストの手」だ、一般の人の手とは違う。

非常にシリアスな話ではあるのだけど、主役のピアニスト(オーラック)の芝居が、そのシリアスさに合わないような微妙な大きい感じで、そこはたまに違和感。繊細というより神経質という感じのオーラックの苦悩の台詞を片岡さんがまたいい感じの気持ち悪さで説明してくれる。

全体を通してどの場面も綺麗だなあって。オーラックの屋敷の中でも引きの絵が多いのだけど、それだけで絵になるし、オーラックの父親の家というのも入口から中までどれもシンプルだけど美しい。建物や調度品にセンスがあるから、ここだという角度から撮るとそれでもうカッコいい。そうそう見てる時から思っていたのだけど引きの画面が多いんだなあって。

メイドが黒幕に命令されてオーラックにいいよる場面で、足元にしなだれかかってくるメイドを撫でて、その行為に恍惚としているメイドの顔が良かった。絵になる。最後は殺人犯だと思っていた男は実は冤罪だという事がわかったので、オーラックの手も殺人犯の手ではない、となって目出度し目出度し。

こういう古い映画でしかも外国のものだから、今の価値観(映画的にも社会的にも)や日本の感覚と照らし合わせて「違うな」って思うのは違うんだよね。何かと比べたりしないで、そのものを楽しめたらいいなって思う。

先に見た「ソドムとゴモラ」と「カフェ・エレクトリック」では片岡さんの女台詞にグッと来てたけど、今回の「芸術と手術」では「顔はいいけど神経症でちょっと気持ち悪い男」のオーラックが良くお似合い(褒めているのです)。設定が設定だけに、何か終始お尻のあたりがぞわぞわするような感覚。面白い映画だった。

今日は先日と同じ轍は踏むまいと早めに来たつもりだったのだけど、予想以上に皆様はもっと早くて「出遅れた」と思うも、一応大丈夫そうな席を確保できて集中してみられて良かった。でもやっぱり変な所で変な音を出す人がいたりして、生で何を見るってまったくノーリスクって難しいなと。

そしてこの後はキネマ大森に。

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