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2014.11.13

11/13「シネマの冒険 闇と音楽 2014 from ウィーンフィルムアルヒーフ・オーストリアの無声映画コレクション」@東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール

初フィルムセンター、なんだか不思議な雰囲気の客席。

「理想の映画作り」
「カフェ・エレクトリック」説明:片岡一郎、ピアノ:Gerhard Gruber

「理想の映画作り」は1914年作、7分。フィルム映画が出来るまでの工程をコマ送りで。映画を作るのって手間がかかるのねえって思う。こちらは音が入らないので、シーンとした中で、ただただじーっと見る。変な感じ。

「カフェ・エレクトリック」は1927年作、91分。お二人が登場、って片岡さんが黒紋付に袴姿!いい!すごくいい!。俄然気持ちが盛り上がる。私は中身も大事だけど見た目も大事にする派。こちらの映画は1927年作でマレーネ・ディートリッヒが主演。会社社長のお嬢様(マレーネ・ディートリッヒ)が、男前のジゴロ(というか詐欺師?)に引っかかって家の金とか指輪を持ちだしたりしておかしくなっていくのと同時進行で、このお嬢様の会社の男(名前忘れた、従業員Aで)が「カフェ・エレクトリック」の女(ハンジ)に惚れて、やっぱり人生がずれて行く。って話。

このジゴロがウルトラクソ男なんだけど、見た目がいいからバカ女がホイホイ捕まって、映画の間中もーお前もお前ももう少ししっかりしなさいよ!って思ってた。マレーネ・ディートリッヒは匂い立つような美しい人なのかと想像していたのだけど、まだお若いからなのかそこまで「お!」って感じでもなく寧ろハンジが可愛かった。堅気になったはいいけど仕事が見つからなくて「私は教育もないからお酒を飲んで笑ってるしかできないの」の台詞が切ない。賢くはないけど身の程を知っているって感じのするハンジが可愛い。

やはり衣装や調度品を見るのが楽しい。ワンストラップのパンプスが可愛いなあとか、ワンピースがどれも素敵とか。ストッキングをはく姿も今と違う。今の物みたいに糸が伸び縮みしないんでしょうね、ちょっとタルタルしてる。それを両手を足首から沿わせてしゅしゅっと上に上げて綺麗にする。はき方としては今のパンストのはき方より俄然セクシーだなって。てかパンストがダメだなパンストが。男性の重たそうなあのロングコートや帽子も素敵。白黒なのになぜかピンポイントで「このワンピースはこの色」って思ったり。

最初「カフェ・エレクトリック」という題名で勝手にこのカフェを今のカフェと思っていたのだけど、そうではなくてもう少しいかがわしい感じのカフェなんだよね。だからカフェのすぐ側にホテルがあって「都合よすぎだろ」って思ったけどそうではなくて、そういうカフェなんだから側にあって当然というか側にあって欲しいんだよね。

ウルトラクソ男が嘘泣きをする場面で、目に何かをつけて涙に見せようと(もしくは涙が出るようにしようと)してるのを見て「お直しかよ」と胸の中で呟いてみたり。ハンジがテーブルにいきなり絵を書きだすのもおバカだけど可愛い。

この映画最後が切れていてそこは字幕で補完、とりあえずハンジは幸せになったようでなにより。

でもってこちらもピアノはもうそれはそれはピッタリで。一瞬生の人が弾いているってのを忘れる(映画についてる音かと思う)位。そして片岡さんの説明ももうツボ。やっぱり女台詞がいい。先に書いた「私は教育もないからお酒を飲んで笑ってるしかできないの」の切ない感じも、「ろくでなし!」って怒気の籠った捨て台詞も、言われた瞬間「キュッ」っとする。でも今回はあの男前のウルトラ馬鹿男の歯が二万マイル位浮くようなクサい台詞もカッコ良くてお尻のあたりがモゾモゾする。とってもいい声なのです、非常に色っぽい。

一人がト書きから台詞まで全てを担当するという事で落語や講談と似ている部分があるけれど、絵がありそれに沿わす訳なので、そこがまた違う訳で。そういうのも面白いなあって思った。この時点ではまだ自分は映画を見に来ているというより話芸を聴きに来てる感じだよなって。それが良いとか悪いとかではなくて。

映画は楽しかったのだが、自分の席、前の若めな男は頭をあっちこっちに動かすから、こちらもそれに合わせて動かさないといけなくて鬱陶しいし、隣のオッサンは変な音を出すし、後はゲップするし、環境劣悪。ほとんどの部分スクリーンを見ているけれど、「あっ」って思う時には弁士がどんな風に声をだしているのか気になるので、弁士も見られる席に座りたいのだけど、会場初心者でどこの席がいいのかわからなかったのが残念だった。次回は頑張りたい。

終わってから一人のお客さんが片岡さんに「机のライトが画面に映っちゃってるから気をつけて」的な事を言っていて、おぉさすがマニアは面倒くさいって思ったが、自分も日本橋亭で見ていてPAブースに人がうろうろしていると「話の邪魔になるので出来るだけ動かないようにしてもらいたい」って思うから同じかって思った。

どこも似てる。

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