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2014.07.28

7/28「蜃気楼龍玉 独演会「真景累ヶ淵」通しで」@日本橋社会教育会館

あんなに長い話を?

龍玉「真景累ヶ淵」

ご自分でも8回に分けてやったような話を1回、ようは2時間ぐらいでやろうって話らしく。ライターの方がこの為に本を書いたそうで。本当に一人っきりの会だったので幕が開くといきなり龍玉師匠登場。少しまくらを振っている間にけっこう人が入ってきた。まあ、まくら中だからいいかって気もしつつ、こういう感じの会なら、もう始まったら席には着かず後で見てもらうってのもありかなって少し思った。

あたりまえだけど二時間では全編をみっちりやるわけにはいかず(ホントに当たり前だ)、最初の宗悦殺しあたりはスパーンとカット。カットというか全編「ここだ」という所だけふくらます感じ。最初はちょっと探り探りかなあって感じる所もあったけど、急所急所はバシッと聴かす。新吉がお累を酷く苛む場面が生々しい。生爪まではがれちゃってもう「ウヒー」。お久を殺して、それを見られた男ともめた後に逃げて入った家がその男(甚蔵)の家で、甚蔵が話すさっきの出来事を聴いている新吉がすごく良かった。龍玉さんのやる「困った男」とか「迷う男」とか「情けない男」って見ていてこっちまで「ああ、もう、ああ…」って気持ちにさせられるから好き。

席がかなり後だったのだけど、何かそういうのは気にならなくて、むしろ遠いのにふっと顔を横に向けた時の表情が妙にはっきり見えたり、すぐそこで手を振り上げられているような錯覚を覚える場面が何度もあった。あの沢山の客が集中していられるようなクオリティで、一つの話を一人っきりで二時間話す、その龍玉さんの地力の高さにただただ感服した。

良かったなあ、そして「龍玉さんカッコいいなあ…」ってしみじみ思う、そんな独演会でした。

2014.07.25

7/25「神田愛山独演会」@らくごカフェ

今日は短め。

愛山「徳川天一坊(五)~山之内伊賀亮」
愛山「最後の報酬(結城昌治作)」

連続で読んでいらっしゃる天一坊は、山之内伊賀亮という男が登場。「オレが世継ぎだYO!」と名乗りを上げて行こうとする時に、このでかい悪だくみで非常に大きな役割を果たす男が山之内伊賀亮。偽物だと見破って後、「実は…」と幕府を騙そうとしてる事を明かされて、そのうえで仲間になるっていう、お前何者だって感じで。

江戸に出ていく前に大阪に行き、天一坊をそれっぽく仕上げるって事になるのが次回の「大阪の巻」で、この辺りはよく二代目山陽先生が読んでいて、軽くてドタバタして盛り上がる場面だそうだ。「次回来ないと意味がない!」らしいので、皆様も是非に。

仲入りいれず続けて後席はお金欲しさに次々に女と結婚しては殺していくけど、結局最後は「あらー」ってなる男の話。こちらも悪人の話だけど、お金欲しさに人を殺すって話より、お金も時間も人力もかけて幕府を欺こう!って男の方がカッコいいよね。いや、天一坊も最初の方で人殺しをしてるから、別にこいつの方がいい奴な訳ではないけど、スケールがでかい方がいいかなと。

しかし愛山先生のやる悪い奴は魅力がある。非常にシビアに読んでいながらも、まくらや間間に入る引きごとはクスッと楽しくて気が緩む話ばかり。

今日は特に短くて全部で小一時間だったけど、楽しい会だった。次回は9/26(金)19:30から。

2014.07.13

7/13「第5回一龍斎貞水連続講談の会」@湯島天神参集殿2F

とりあえずプロジェクター上映から。

貞友「亀甲縞 大売り出し」
貞水「緑林五漢録」

プロジェクター上映ってどんな感じぞ?と思いながら着くと、まあそのまま前回の分を大きなスクリーンで見せてくれるという。なんとサービスのいいことよ。「ああ、行きそびれちゃった!」って時にはいいね。お客さんはまだこの時間ではパラパラ。あまり力を入れてみちゃうといざ本番で疲れちゃうかもと、なんとなくで見ていたけど話が面白くてモニターとはいえあっという間。

開演の頃になると満席、横にまでちょっとはみ出る位。貞水先生が登場して話始めたら、ちょうどまた一人入って来て入口で「前に行くか行かないか」のやり取りを結構大きい声で。どうなるのかと思ったら結局最前列に一つポコンと空いている席にそのおじ様が来たら貞水先生が「○○さん、そこでいいの?」って、お知り合いかよ!。その流れもあって「講談はその時その時の客に合わせてやるから、毎回まったく同じにはならない」的なお話を。いい感じにその場の雰囲気から講談とはなんぞやなトークにもっていく。あと「アンケートなんていらない」ような事を。アンケートには今日の高座の良い所と悪い所を書く欄があったりするが、「良かったところはあんまりわからないけど、悪かったところは言われなくたってやってる自分が一番よくわかってる」と。まさに、まさにそうだよなあ、と。だから自分は、ブログでもアンケートでも出来るだけ良かった所を書きたいなって思ってるのですよ。自分が好きで見に行っている人は、きっとみんなそういう事がわかっている人だと思っているから。甘やかしたくて褒めてる訳じゃないんだよーって、貞水先生の話を聞いていて思った。

話ずれた。

今日で5回目の連続は、前回の続きの部分ではなくちょっと又別の部分のお話だそうで。今は堅気の商売を繁盛させている業平小僧金五郎がメインで、野衾小僧幸次が絡んでくる場面だった。(ちなみにプロジェクターで見た前回の分は獄門小僧初之介の話)。面白い話だった。堅気として生活していて周りから仏と呼ばれるまでになったのに、ひょんな事から、本当にひょんなことから悪人だってことがばれてしまい捕まっちゃう。金五郎も悪党だけど今はめっちゃ器のでかい人で、野衾小僧幸次も悪人だけど義理は通す!な男で、二人とも非常にカッコいい。

貞水先生って、結構横道にそれたりしがちなんだけど、さすがに後半からはシリアスにグッとはった雰囲気の中、「うわー先が気になるわ―」といういい切れ場で終了。結構長かったけどしっかり楽しめた。そして時計を見つつ「早く終わりすぎちゃったから」と、昔の講釈場のようにって「三方ヶ原」を少しだけ読んでくださったのだ。楽しかったな。前回分までのがCDとDVDで販売していたので、思わず購入。

次回は8/10、貞橘先生が前方で出るよ!

2014.07.12

7/12「太福•貞鏡二人会 vol.1」@浅草木馬亭

木馬亭の雰囲気って落ち着くね。モナカも美味しいね。

勇人「大山詣り」
太福「銭湯激戦区」
貞鏡「真景累ヶ淵~豊志賀の死」
~仲入り~
貞鏡「明智左馬之助 湖水渡り」
太福「亀甲縞の由来」

「よっこいしょよっこいしょ」って感じで幕が開くと、あれ?台が低い。次に出る転換をスムーズにするためなのか、釈台に幕をかけて、仲入り前は太福さんも勇人さんも座り高座。浪曲で座ってるって見慣れないから不思議な感じ。勇人さん、話始めてすぐ「あ、すいません」といいつつなにかお尻のあたりをもぞもぞして、頭を最初から。何か座りが悪かったのかな。落語の「大山詣り」って長いなあっていっつも思うのだけど、今日聴いた勇人さんのは最初をグッと削って、熊が坊主にされる辺りから。この話「熊が悪いくせに逆切れ」ってのが嫌であまり楽しく聞けないのだけど、今日のは短めだし浪曲というテイスト(節がはいるし三味線も入るし)のせいか楽しく聴けた。しかし勇人さん、いい眉毛をしている。

女性がやる豊志賀は、男性のそれとは違った良さがあるなー。豊志賀がどんどん嫉妬に狂っていく様がしっとりしていて、とてもお似合い。話の筋はみな基本的には同じなのに、各役の性格設定や、ほんの少しの言葉の違いで随分感じ方も違うなって思った。美人さんで、ドスをきかせると凄みもあるから、こういう話の時はもう少し地味な着物の方が似合いそう。色が白いから濃いめの着物も絶対に合うし。「明智左馬之助 湖水渡り」は楽しい引きごとをいれつつも、長めの修羅場をしっかりと。貞鏡さんをいいなって思うのは、言い立てや修羅場をしっかりやろうって思っているような気がするから。今でも聴きやすいから、きっともっと年をとってきたら声がもっと太くなって言い立てとかカッコよくなるんだろうなあって思った。どちらも聴かせる二席。

太福さんは新作と古典。「浪曲は講談より新しくて、だから色んな事も出来る」というような話をしてたけど、そういう意味ではまさにこの「銭湯激戦区」は今の事を楽しく聴かせてくれるてとってもいい。「亀甲縞の由来」はおめでたい話なので聴いていて気持ちがいいし、太福さんの声の伸びや迫力を感じられるのはこっちかなって思った。太福さんがどーん!と声を出すのが好きなのだ。そしてやっぱり立っている方があっている感じがするね。着物姿が堂々としてカッコいいので、立っているほうが俄然様になる。浪曲と講談、芸の種類も違うしタイプの違う話がならんだので、ダレないで2時間半あっという間だった。

「次回はいつかまだ決まってないのですけど」とおっしゃっていたけど、後からの太福さんのツイッターで12/13に決定したと告知がありました。楽しかったので次も行きたいものです。

2014.07.10

7/10落語芸術協会定席夜の部@新宿末廣亭

本日楽日。

ナイツ
円馬「粗忽長屋」
歌春「桃太郎」
喜楽・喜乃<太神楽>
松鯉「雨夜の裏田圃」

円馬師匠、聴くたびに着々と好きになる。今日の粗忽長屋も面白かった。変わったくすぐりとかないんだけど、確実にポイントポイントで「プッ!」ってなる。「こっちの方が度が強いな」の台詞には「ブホッ!」って。円馬師匠いいわー。

というか今回1席を二日ずつだったので5演目を1度ずつ聴きに来て全5日。一日円馬師匠が出番変更で昼になっていた日があったけど、私が行った5日間は皆様演目を変えてた。ナイツは4回聴いたけど、毎回ちょっとずつ違うネタが入ってたりして、5日通ってもとっても毎回楽しく新鮮な気持ちで聴けた。寄席でよくかかるネタばかりだけど、やっぱりそれが面白いのが一番、奇をてらってなくても面白いのが大事って思ったな。喜楽・喜乃のお二人はその後の緊張の怪談の前なので、サクッっと進んでかつ「ほおぅ」っていうクドクなく、ニコニコしながら見られてとってもいい。何度見ても「卵落とし」は「ほおぅ」ってりますし。しかし喜乃さんってちょっとふっくらした感じが女性らしくって可愛い。卵を持つ仕草も綺麗だ。

でもって松鯉先生。さすがにちょっとお疲れな風にも見えるのだけど、そこはさすが。というかこの話のような悪人とはいえ器がでかい男とか本当にお似合いでカッコイイ。今日なんかは怪談の怖さより、話としての面白さやカッコよさがグッと前に出てて、いいなあって思った。後半の御趣向では、きっかけに「ドン!」っと太鼓が入るのだけど、そのタイミングが良すぎで、知っているにも関わらずやっぱり今日も「ウヒッ!」っとなった。多分3cm位浮いてた(イメージ)。幽太も回を重ねるごとに「怖がらせスキル」が上がって来ていて、ちょうど近くにいた知人は、幽太前を通ったのを見てるにも関わらずに、いきなり振り向かれて「キャー!」っと非常にいい感じに怖がってた。

落語の寄席での怪談だし、最後に幽太登場!とかもあるので、本寸法の講談じゃないんじゃないの?物足りないわ的に思う人もいるかもしれないけど、そんな風に思った人こそ、今度は講釈の席に行けばいい訳で。落語の寄席で講釈の先生がトリを取るのを楽しみつつ、それきっかけで講談を聴きに来てくれる人が増えたらいいのになって。

末廣亭での怪談は終わりましたが、7/16~20浅草演芸ホール夜席でまた先生の怪談が聴けます。浅草もまた雰囲気があってとってもいいので、是非に。

2014.07.08

7/8落語芸術協会定席夜の部@新宿末廣亭

やはり一ネタ一回は来ておきたい。

ナイツ
柳太郎(カレー屋の話)
歌春「たがや」
喜楽・喜乃<太神楽>
松鯉「小幡小平次」

松鯉先生の「小幡小平次」、小平次が殺される時に舟で沼にこぎ出して行く、あの低い声で「ギイィ…ギイィ…」って場面と、藻だかなにかで青い(青いというけど色としては緑なんだよね)所に、殴られた小平次の血が広がって行くって場面がすごくいい。講談って往々にしてこういう言葉だけだけど、聴いた瞬間にぶわーっと絵が浮かぶ事があって、そういうのがいいなあって思う訳で。松鯉先生の話のもって行き方が、また非常にすんなりその絵を浮かばせてくれるんだよね。

と、今こうやって書いていて思ったけど、実際殺したのは幸吉(漢字これか?)だけど、元は小平次の嫁が「殺しちゃおうよ!」的にそそのかしてるのに、嫁には最初は幽霊としては出てこず、幸吉に対してだけ幽霊として登場なのね。(最終的には嫁も「幽霊よー!キャー!」ってなってるのかもしれないけど)。「誰に化けて出るか」ってのはその講談を作った人のその時の気持ちによるのかなあなんて。この話で嫁に出なかったのは、クソ嫁だけど好きだったのかな。いや、やっぱり嫁にも化けてでろよ、って思うけど。

お話色々。

2014.07.07

7/7落語協会定席夜の部@浅草演芸ホール

用事があったのでほんの少しだけ。

白鳥「山奥寿司」
小菊
雲助「お菊の皿」
~仲入り~
龍玉「子ほめ」

ホントに少しだ。

小菊さんが唄っていた中に、大久保彦左衛門の名前が出てくる唄があった、あれなんて唄だろうな。うめ吉さんも年齢不詳だけど、小菊さんもホントおいくつかわかんなくって可愛い。
雲助師匠も龍玉師匠も、おきまりのまくらだけふってすっと噺に。まくらって重要だとは思うけど、寄席の出番の時なんかはスタンダードなその噺にくっついてるまくらだけ振って(ご自分のオリジナルでも出来るだけ短めので)、噺に入った方がカッコいいなって、最近は思うようになってきたよ。その点、お二人とも本当に無駄がなくって、でも楽しくって。

仕事帰りとかにチラっと寄席に寄って、こういう落語を聴けるなんて、東京って贅沢な所だなあって思った。

2014.07.06

7/6「第8回馬治育英会」@お江戸日本橋亭

着々とネタを増やしてます。

さん坊「つる」
馬治「片棒」
~仲入り~
馬治「真景累ヶ淵~豊志賀の死」

「片棒」良かった。馬治さんは三人兄弟のキャラクターを全部変えるタイプ。二男のお囃子の場面はテンポが良くてもたれないし、全体的にここだ!ここだ!ってツボでバンバン客席から笑いが起こり、どんどん盛りあがって、とってもいい高座だった。
「豊志賀の死」の方は、随分間をとりながら丁寧に進めて行くなあっていう印象で、今までの馬治さんからするとずいぶんねっとり感タップリだなあって。他で聴いた事のある豊志賀とかちょいちょい違う場所もあり、それがむしろ流れとして自然だったり、終り方も綺麗で良かった。馬治さんを好きなのは、個人的に加えてくるアレンジが「そうそう!」っていうのが多いからだなって思う。解釈の仕方が好みなんだよなと。今日の二席もとっても良かった。ちなみにどう違うかを細かく書かないのは、先にネタばれしてしまっていいものなのかなと思っているから。

次回は9月15日13時開演、場所は同じく日本橋亭。そしてネタおろしは「子別れ(通し)」!

高座とあまり関係ないけど(とはいえ全然関係なくもないけど)、毎回この会のチラシって、ネタおろしの噺にちなんだ馬治さんの文章が載っているのだけど、それがいつもいいのです。今回「子別れ」に対してお父様とのエピソード。皆様もどこかでチラシを見つけたら是非に。私はこれを毎回楽しみにしているのです。

2014.07.05

7/5落語芸術協会定席夜の部@新宿末廣亭

木戸が北村さんだと嬉しい。

ナイツ
円馬「壷算」
歌春「鮑のし」
喜楽・喜乃<太神楽>
松鯉「乳房榎」

やっぱり土曜の夜は人が多い。夜席仲入りで入ったらほぼ満席だった。ナイツで帰ってしまう人がいるのが残念だなあって思う。せっかくお金出したんだから、ここは最後まで見ていて行って欲しいよね。今まで見たことないものが見れるかもしれない訳だし。

好きな人ばっかりだと、仲後の1時間半なんてあっという間だなって思った。

2014.07.03

7/3落語芸術協会定席夜の部@新宿末廣亭

今席、普段の寄席より若いお客さんが多い気がする。

笑遊「湯屋番」
~仲入り~
コント青年団
円馬「青菜」
歌春「鍋草履」
喜楽・喜乃<太神楽>
松鯉「お岩誕生」

笑遊師匠、ニコニコゆるゆるで客席をいじり倒して「湯屋番」。着物を振り乱して見栄を切ってみたり、座布団からはみ出してみたり、フリーダム。あげくマイクを手にして「風呂屋に奉公出来る喜び」を叫ぶ。魂の叫び!
円馬師匠は見る度に「いいな」のポイントが加算されていく。今日の青菜もどこが!というのではないけど、聴いていて楽しくってすごくイイ感じ。個人的にはあの高座に座った時の姿もとっても寄席の高座におさまりがよくてカッコイイなと思う。今日話していた「寝ござのまくら」も大好き。まくらといえば歌春師匠の「ステーキランチ」と「しゃっくり」のまくらも大好き。何度聴いてもいい。喜楽先生の卵落としは今日も大成功。あっという間の芸だけど「ホー!」ってなるね。

そしてトリは「お岩誕生」。先日の「番町皿屋敷」と同じで伝助が長屋に越してくるまでを一気に話してしまって、そこからをぐっと丁寧に。先生の大八郎のキャラがまあ悪い奴なんだけど、ドスがきいた低い声がすっごく男前でカッコよくて「ポッ」とかなるし(なるなよ)、そういう時の先生って七十を超えてるとは思えない若々しさが表情に出たりするよね。芸が年齢を超越してる。後半の御趣向の時、ふっと客席を見ると皆様本気でキャーキャー言ってた。良かった。

師匠は「そんなに怖くないですから」とおっしゃるけれど、末広亭というお古い建物のせいかそれなりに怖いので、「私ちょっと怖がりかも」な人は、お友達と行って二人で座ってた方がいいかもですな。

7/10まで!

7/3「第32回はなぶさ会”海の日記念~海にまつわる講談特集”」@お江戸日本橋亭

講談男子会。

こなぎ「」(乱暴者が葛餅作りを手伝い始めて~ってお話)
梅湯「寛永三馬術」
駿之介「甲斐勇吉」
凌鶴「梁川庄八~宮の渡しのお国自慢」
(途中退場)

梅湯さんは連続で「寛永三馬術」を読んでいるのだけど、「今までは盛りあがる場面が多かったけど、今日からの話は地味で、しかも今年中には終わらなさそう」宣言。確かに派手派手しくはなかったけど、武士武士してて面白い話だし、ものすごくいい切れ場で今日の所終了。
駿之介さんは「甲斐勇吉」。聴いた部分では海あんまり関係なかったような。真面目な元士族の学生(書生?)さんの恋物語風な話。今、私の中で駿之介さんブームが来ているので、聴いているだけでニコニコしてくる。若いんだか年食ってるんだかわからないあのたたずまいがすごくいい。言い立てカッコイイ。
凌鶴さんの話は後半グッと盛りあがる。騙されて金を撮られた庄八が、その騙した男に「これから堅気に戻るなら今回の事は許してやろう」というのだけど、悪さした印に、おでこに十文字の傷をつけてそこに墨を入れるっていう。そんな刺青を入れられたら堅気に戻りづらいじゃん!って思った。

講談って作られた時期のせいで「今その設定はどうか…」みたいなのもあったりするけど、それはそれでその時代背景込みで見ると、色々あった本当に楽しいなって思う。

2014.07.02

7/2「柳家小蝠真打昇進披露興行」@国立演芸場

口上楽しい。

かん橋「寿限夢」
夢吉「ろくろっ首」
右団治「甲府い」
Wモアモア
鯉昇「蛇含草」
金遊「小言念仏」
~仲入り~
口上(上手から金遊・鯉昇・昇太・小蝠・蝠丸・右団治(司会))
昇太「宴会の花道」
蝠丸「お七」
ボンボンブラザース
小蝠「妾馬」

かん橋さん、高座が終わった途端に袂から眼鏡を出して装着!。それをすぐ後に出ていた夢吉さんが突っ込む(「そんな前座さんはじめてみました」的に)
協会の会長や副会長があがればハクはつくのかもしれないけど、こういう若手ばっかりの口上って(このメンバーでも落語界的に言ったら若手枠だよね)、イイ感じにゆるくて楽しいなと。鯉昇師匠の挨拶は今日は「孝行糖」だった。
昇太さん、あんまり普段同期ネタ的な事を話さないような気がするけど、このメンバーだったからか自分の出番の時も少しそういう事を話してて新鮮。

楽しい会ではあったのだけど、私の斜め前に座ったオッサンがまっすぐ座らない上に、頭をがくがく動かすし、あげく8割がた、ずーっと髭を抜くよう仕草をしつつ顎を撫でていたのが、どうも気持ち悪くて(おまけに高座は全然見えなくなっちゃったし)、ちょっと集中力にかけてしまった。座席の真ん中にきちんと座れば見えるのに、最近すごく傾いて座るとか、頭を左右や前後に揺らすとか、って人が結構多くて、普通にお行儀よく座ってくれたらいいのになって思うのでした。自由席なら移動すればすぐ解決なんだけどもね!

指定席厳しい。

2014.07.01

7/1落語芸術協会上席夜の部@新宿末廣亭

今年は末広亭でも怪談。

ナイツ<漫才>
歌蔵「長短」
歌春「看板のピン」
喜楽・喜乃<太神楽>
松鯉「番町皿屋敷」

ナイツ面白いよ、ナイツ。塙さんがボケた後に土屋さんが突っ込んで、さらにもう一度突っ込むパターンが多いけどそこが面白いの。おまけみたいにちょっと足すのが面白いの。素なのか狙ってなのかのあの塙さんの脱力した猫背姿勢もなんかいい。

そしてトリはここ数年浅草でやっていた松鯉先生の怪談。今日は有名な「番町皿屋敷」。話の頭の方は結構すすっと進んじゃって「あれ?こんなにサクサク進んだら30分もいらないような…」とか思っていたら違った。グッと丁寧に細かく。もう相川忠太夫って男が、ブ男で勘違いしてるクソみたいな男で、またもクソみたいな主人に頭のおかしい告げ口をして、結果お菊を殺させてしまう。いやー登場人物の男二人のクソぶりが腹立つ話。

で、怖いのですよ。

あんまり細かく書くとこれから見る人が面白くないかもなので書かないわけですが、また先生の低い声で語られる話だけでもかなり「ヒー!」なのに、末廣亭っていうあの木造の古めかしい作りの中で聴くと、話も知っているし、演出も多分こうだろうとわかっていてもかなり怖い。寄席ならではの趣向の後に、一番驚いた人に色紙プレゼントが有り、見てみるとお稽古の先輩がもらってた。後で「イイ感じのキャッ!って驚きの声が聞こえたのですが、あれ先輩ですか?」と聴いたら「もーホントにビックリしちゃった!」と。いい大人でも怖いのです。

松鯉先生の卓越した和芸と、寄席ならではの趣向を楽しみに、是非寄席へ。末廣亭は7/1~7/10まで、浅草は7/15~20夜席で聴けます。どちらも雰囲気がいいので出来れば二カ所ご覧になるのも。

末廣亭で幽太と握手!

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