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2014.06.29

6/29「第4回NBS殺人研究会」@お江戸日本橋亭

あの最初の解説はもう少しどうにかならないものかと。

解説(石井徹也・いたちや)
松之丞「畔倉重四郎 三五郎再会~三五郎殺し」
~仲入り~
龍玉「猫定」

松之丞さんの畔倉。他の場面では罪もない人もぶっ殺してるかもしれないけど、今回の場面だと三五郎がクソ過ぎて、殺されても「ああ、可哀想」って全然思えなくて、重四郎が悪人というより、「三五郎ダメすぎ、そりゃこいつ邪魔になるでしょう」って感じだった。雨の中を二人で歩いて行くところとか、三五郎が一人で愚痴りながら酒を飲みながら待っている場面とか、絵になるなあって思った。松之丞さんの大きい声で話すのも勢いがあっていいけど、ボソッっと低い声で呟くのが雰囲気があっていいと思う。

「猫定」という噺を初めて聴いたのだけど、初聴きが龍玉師匠で良かった。後半は色々あるけど前半は結構淡々と進むが、龍玉師匠の声と丁寧な口調のせいか飽きることなくグイグイと引き込まれちゃう。本当にちょっとした間や視線の動きに「あっ」と思わす余韻やポイントがあるよ。「この先なにか起こりそう…」感がじわじわと。細くて白い手の動きがまた美しく。それなりに長いお噺なのに、聴いているとあっという間。初めて聴くのが龍玉師匠で本当に良かったな。

そうそう、どっちの噺も雨がポイントになるのだけど、ちょうどこの会の前に土砂降りの雨が降っていて、それもまたピッタリだったなあなんて思ったよ。

お二人とも素敵でございました。

6/29日本講談協会定席”寿新真打ちお披露目興行”@上野広小路亭

お披露目!

紅佳「塩原太助」
真紅「狼退治」
松之丞「雷電の初土俵」
阿久鯉「屏風の蘇生」
鯉風「安兵衛の道場破り」
紅「鰹の強請」
紫「伊達の鬼夫婦」
松鯉「扇の的」
~仲入り~
口上(上手から松鯉・紫・京子・陽子・紅(司会))
陽子「与謝野晶子」
京子「大名花屋」

ピンクの京子さんの後幕が飾ってあり大変に派手派手しい高座で、本日日本講談協会としてのお披露目興業。皆様全体的に短め。松鯉先生があの低い声でいうと「おっぱい」という台詞すら重々しいね。

口上では松鯉先生以外全部女性、華やかなところで師匠がいらっしゃることで締まる感じ。紫先生の「(二代目山陽一門には)女性は美人か可愛いかではないと入れません!なのでワタクシも入門出来ました!」な台詞に、終始じーっと柔らかい真顔だった松鯉先生が、その台詞の途端にキョロキョロ&遠い目w。三本締めの音頭は松鯉先生で。

陽子先生、二代目の一番下の弟子が真打ちになった事、二代目の息子さんが見にいらしていた事等などで師匠を思い出して、まくらで感極まって少しホロリ。まくらはちょっとおセンチになったのに話に入ったらノリノリで可愛かった。恋する乙女が筆の先舐めてラブレター書いてたYO!

トリの京子さんはまくらたっぷり、英語浦島太郎もちょっぴりやりつつ、松鯉先生に教えてもらったという「大名花屋」を。綺麗な人だしきっとそういう力もあるのだと思うので、どんどんガツンとした古典を読んでくれたらいいなあと自分的には思うのでした。可愛いよりカッコイイの話のほうが似合うと思うのです。京子さんのお披露目でありながらも二代目山陽を偲ぶみたいになってたお披露目興行なのでした。

京子さん、おめでとうございます!

2014.06.28

6/28「千喜寄席」@落語Barチキート

とっても素敵なお座敷。

春陽「お岩誕生」

ゴールデン街にあるチキートというお店の二階で寄席がスタート。一回目というかプレ公演というかの初回は春陽さんが出演。獅堂師匠の必要以上に派手な衣装と全体的に中途半端な司会付き。始まるまでは非常にぐずぐずだったのだけども、和の雰囲気な小さなお座敷は、講談の怪談を聴くにはピッタリの雰囲気。外から少しだけ聞こえるゴールデン街の雑踏も、雰囲気の良さに一役買っているような。

今までに体験した怖い話を少ししてお話に。こういうお話はうぁー!どりゃー!怖いだろー!という感じで話すよりも、淡々と読んでいる方が怖い。薄暗い座敷、天井は板張り、横を見ると木造ならではの急な階段があって、春陽さんの落ち着いた口調とピッタリしすぎ、良かったわー。皆じっくり聴き入ってた。

春陽さんの他の怪談もきいてみたいよ。

6/28「第34回 貞橘会」@神保町らくごカフェ

毎月こういう勉強会があるのって嬉しい。

貞橘「黒田武士」
琴柑「倭健尊~黒葛の偽剣」
貞橘「小猿七之助」
~仲入り~
貞橘「梅花の誉れ」

助演の琴柑ちゃん。この話はご自分で作られたのかな。倭健尊のやり方がセコすぎだろ!な手段で勝つのだ。まくらでの「師匠が蚊に刺された」話がいい。師匠と琴柑ちゃんの信頼関係あってのエピソードだなって思った。

まくらでは「来月の貞橘会」「最近沢山かかってくる電話」「最近の大河ドラマ」等など(なんとなく全部つながってるのだ)。「まくらが噺家みたいになってきた」とご自分でおっしゃっていたけど、ホント高座の凛々しさとは正反対に、貞橘先生のまくらって面白くってチャーミング。貞橘会ではこういうのもたっぷり話してくださるのがいい。「黒田武士」と「梅花の誉れ」はどちらもよく読んでいらっしゃる話。楽しい引きごとも入りつつの、声の凛々しさも堪能できる。「梅花の誉れ」の馬キャラが非常に可愛い。

で、ネタおろしをするとブログに書かれていて、一体何をネタおろしするのかなあと思っていたら「小猿七之助」ですよ!キャー!。ちょっと意外な感じ。今まで聴いた貞橘先生(つってもまだやっと二年目だけども)とは少しテイストが違った雰囲気。終始シリアス(そこなのか)。七之助が助けた身投げをした男を、あっさりまた川に突き落とす冷淡な感じが意外なほどピッタリだったり、ちょっとした言葉の端や表情に妙な色気がふわっと匂ってくるような、とっても素敵な「小猿七之助」、もう一度聴きたい。

軍談や武芸物がカッコイイ貞橘先生だけど、この前の新鋭で新しく読み始めた「祐天吉松」といい、この「小猿七之助」といい、世話物だと新しい魅力むんむんですよ。真打ちになったとはいえまだお若いのだし、こうやって色んな話を仕込んでいって、それを聴かせてもらえたら嬉しいよね。

いい会!

2014.06.22

6/22「二つ目時代」@お江戸両国亭

「駿之介ハーレム講談会」的な。

すず「宮本武蔵~天狗退治」
琴柑「龍馬とおりょう」
あおい「五平菩薩」
~仲入り~
貞寿「太閤記~間違いの婚礼」
駿之介「中山安兵衛生い立ち」

駿之介さんが前日の新鋭と同じようなまくらだったので、昨日と同じ話かな?と思ったら「直江津に行ってきました」ネタから堀部安兵衛のお話に(春日山城に上ったとか、銀座のバーに行った話も面白かった)。駆けつけが多いからこういうお話は嬉しいな。前に南湖さんで聴いたのと後半の下りが結構違うのは、新発田の安兵衛研究家の前で読むという事で、より史実に忠実にってことなのかなとか思ったり。駿之介さんのやる子供キャラ可愛い。駿之介さんってまだお若いのに、どこか昔っぽいというか古風な雰囲気のするのがいいなあと。

どっかでこのまま続きを読んでくれないかな。

2014.06.21

6/21「第40回南流山落語会」@南流山スタジオエンザ

40回記念で師匠登場!

鯉○「浮世根問」
小助六「権助提灯」
~仲入り~
小助六「桃太郎」
助六「両国八景」

鯉○さんの浮世根問は可愛いなあ。40回やって小助六さんは毎回二席やるので80席、なのにまだ桃太郎出てなかったのか!と。小生意気な桃太郎がピッタリ(褒め言葉です)。権助提灯は私的にはもう一往復位してもいいけどなーって気もするけど、だからこそクドクないスカッとした権助提灯。

助六師匠、当たり前だけど高座に座った時に雰囲気が違うよね。どんなに上手でも小助六さんが座った時にはまだにじみ出ない何か。終わった後近くの席のご婦人達も「さすがねえ」って楽しそう。なんだかんだいってこの師弟ってがっちりしてるなって感じのする、40回公演なのでした。

長く続いて欲しいね。

2014.06.20

6/20「講談協会定席」@お江戸日本橋亭

仲後から、でも行く。

貞橘「金毘羅利生記」
貞心「紺屋高尾」

貞橘先生は「金毘羅利生記」の序の部分。張り扇をたたいた時に「ん?」と思ったら、どうも張り扇ちょっと飛んだそうで。まくらもほとんど無で、今日は終始凛々しく読んでいたと思ったら、町人の会話で「お口チャック!」。魂の叫び出た。覚えてる言葉より想いが先走るんだろうなって思う。

貞心先生は「紺屋高尾」。丁寧に色んなまくらを話してくださって、私的には初めて聞くような事も多くて興味深かったし、貞心先生の声って穏やかで柔らかくていいなあと。「言葉はおん(音)を大事にするといい」な話が良かった。で、紺屋高尾は講談も落語も「幾代餅」も含めれば本当に色々な方で聴いたけど、またどれとも違うなあって。細かいけれど理屈っぽくなくて、クールでカッコイイなあと思った。が、貞寿さんのブログでは「滑稽さを前に出した作りだな」との言葉が。そうか、落語で聴くと後半シリアスになるけれどそれまではかなり楽しい演出の人が多くてそれに慣れてるから、あの感じでも「クールだ」とか思うのかなあと思った。誰が聴くかで印象って随分変わってくるのかなって思った。

あと、これもたまたまなのかもしれないけど私が今まで聴いた紺屋高尾で謎に思っていた事が、貞心先生の話にはちゃんと台詞で入っていて「そうか!」とすごく納得出来た。色々発見のある貞心先生の紺屋高尾でした。

色々あって楽しい。

2014.06.16

6/16「新宿講談会 昼の部」@新宿永谷ホール

行ける時には昼にも行こう!

陽子「大名花屋」(違う題名で言ってたような)
~仲入り~
阿久鯉「天保六花撰~油屋の強請」
愛山「徳川天一坊~名君と名奉行」

陽子先生なんか可愛い。途中ちょいちょい入る「ホホホーッ」等のあの高笑いも可愛い。そんな陽子先生がやると、お花もとってもいじらしく見える。京子さんの披露目の話の流れで「三代目の山陽もいるにはいるんですけどね(ホホホ!)」と、久しぶりに行方が確認できたって話をしてた。つか、ホント山陽さんテレビに出るのもいいけど、講談もやってほしいよ。

阿久鯉先生も基本凛々しいけど、やっぱり女の子の時にはグッとキュートでその落差がいい。悪人なのにカッコよく見える直侍、今日もカッコ良かった。阿久鯉先生の、

「直侍っ!」(ドヤッ!)

っていうあの「直侍」ってグッと入る力が好き(顔も)。トリは愛山先生、ただ一人の男性出演者。「お待たせしました」で登場して、「せっかくなので私との握手権を~」と。欲しい!それ欲しい!。天一坊の発端の「名君と名奉行」をたっぷりと。最初の方だけだと「バカ殿いい加減にしろ!」だけど、後半どんどん持ち上がってくる吉宗公。落語と比べると講談って一話の中での時間のスパンが長いのがおおいよなあってなんとなく思う。

「山翁えくすぷれす」を買ってみた。

2014.06.14

6/14「渋谷金王講談会」@東福寺涅槃堂

東福寺と涅槃堂は別の場所。

こなぎ「桂昌院の父」
梅湯「三方ヶ原軍記」
貞鏡「縛られ地蔵」
春陽「荒神山の間違い」
香織「応挙の幽霊画」
~仲入り~
貞橘「荒木又衛門」
貞水「文化白波 薊小僧梅吉」

本堂と涅槃堂はちょっとだけ離れていて、NAVITIMEで検索すると本堂の方が出てきて、ついてみたらガチ法事の人達らしき方々がいて焦る。色々ネットで調べてみるも、なかなか涅槃堂の住所が出てこなくて焦るも、なんとかたどり着く。わかってしまうと本堂からすぐ近くなのだけど、初めて行く方はチラシにちゃんと地図が載っているので、それを持参するのがよいかと思われます。

講談の演題がわからないからメモしてぇーって思うけど、やはりそれは私の演芸を見るポリシーに反する訳で。なので演題がざっくり気味。

貞鏡さんの「縛られ地蔵」、親子以上に年が離れて不細工なくせにお店のお嬢さんに惚れてて、仲のいい若い店の者に嫉妬して嫌がらせをするバカ番頭が、「もー!」って怒る場面で貞鏡さんが座布団の端を軽くつかんでびょこびょこを跳ねながら怒ってるのがすっごい可愛かった。バカ番頭そんなに可愛くないだろうと思いつつも、すっごい腹を立ててるってのがよく出てていいなって思った。春陽さんのこういう博打打ちとかの「男!」って話はカッコよくって聴いていて気持ちがいいよね。ちょいちょい笑う場面もあるから息が詰まりすぎないし。

貞橘先生、いきなり張り扇がちょっと飛ぶ。「荒木又衛門」、船頭達がわちゃわちゃしている時に、完璧なタイミングと勢いで「チェンジ!」の台詞。ものすごくツボった。貞橘先生の「チェンジ!」も貞鏡さんの跳ねも古典の講談としては無なのかもしれないけど、その時の登場人物の心情はすごくよく伝わってきたので、これはこれで有なんじゃないかなあと私は思ったり。
貞水先生の「薊小僧梅吉」は「あれ?これ双蝶々と似てる」って場面があったよ。どっちが先とかあるのかな。救いのある話でもないのだけど、そのやるせない感じがよかったな。

初めて行ったこの渋谷の会は、会場は綺麗だし、仲入りにはロビーで前座さんがお茶をいれてくださったり、非常にのんびりとしつつもいい環境で聴きやすかった。すぐ近くの上島珈琲店の割引チケットまでもらえた(帰りに黒糖珈琲を飲んだ、美味しかったよ)。

いい会ダスな。

2014.06.13

6/13「笑福亭たま独演会」@日本橋社会教育会館

すっごい盛り沢山!

たか治「芋俵」
たま「餅屋問答」
たま「親子茶屋」
馬桜「あたま山」
~仲入り~
たま「ショート落語(沢山)」
たま「ゴースト」

たか治さん朗らかで楽しくっていい。ゲストの馬桜師匠の「あたま山」は花見をしたり釣りをする時に、それに関する色んな落語のサビの部分(落語でサビってなんだって感じもするけど、まあその聴けば「その噺!」ってすぐわかる部分って意味で)があんこで沢山入ってて、とーっても楽しい「あたま山」だった。「野ざらし」とか「花見の仇討」とか沢山入ってた。

たまさんは古典2席と新作とショート落語と本当に盛り沢山。どれもでかい声、派手な動き、押して!押して!押して!な勢いで面白かった。どれも面白かったけど「ゴースト」が馬鹿馬鹿しくって良かったな。「餅屋問答」や「親子茶屋」みたいな上方ならではな噺が聴けるのも嬉しい。親子茶屋のああいうお茶屋遊びの雰囲気っていいよねえ。ショート落語は「NBM48握手会」が面白かったな。

好きな小話が馬桜師匠とたまさんで一緒だったのがビックリ。たまさんはまくらも本当に面白くって、ずーっと笑っていられた。この日は小松師匠の話が多かった。そうそう、今まで何度か見た時は、どちらかというと女性が着そうでしかもド派手な「なんだその着物!」っていう柄物が多かったけど、今日無地物も多くて、ああいう無地のシックな色を着ると普通に男前なんだなあって今さらしみじみと。黒とか似合う。

チケットはカラーのちゃんとしたもの、予約の時は席の希望もきいてくださって(とっても希望通りの席だった)、そして高座はたっぷり3席と新作ショート落語をいっぱい。2500円でこれだけたっぷりってすごいなって思った。

満腹!

2014.06.12

6/12きらり・松之丞二人会@ミュージックテイト

師匠降臨。

みのり「塙保己一」
きらり・松之丞トーク
松之丞「久八放逐(上)」
きらり「久八放逐(下)」
~仲入り~
松鯉「さみだれ噺」

まず二人でトークをするのだけど、この姉弟トークがいつもものすごく楽しみ。他では聞けない姉弟ならではのトーク。最近松之丞さんの表情が柔和な感じがする。

前半は「久八放逐」。松之丞さんが一通りここまでのあらすじを話す。で、ここ久八放逐なのだけど、私非常に苦手な話で聴いていていたたまれなくなる。バカ養子の罪を被って久八が追い出されるのだけど、甲斐性もないくせに花魁に入れこんで長庵に騙されてる息子もバカだし(三十近くまでDTこじらせた奴はこれだからもう!)、そのバカ息子をかばう久八もバカだし、きちんと事実を確認しない(そばでバカ息子が「待ってくださいおとっつあん!」とか言ってるのに)伊勢屋の主人もバカだし、もうみんな馬鹿すぎ!って。

伊勢屋の主人が久八に罵声を浴びせて追い出すのは当たり前の事だと思うのですよ。だって、信用していた男が五十両の金を使い込んだとあったら、普通怒るでしょう。私はこの千太郎というバカ息子と、いくら自分が紹介した養子だからといってそれをかばう久八に腹が立って腹が立って。 一斗缶で「この馬鹿が!この馬鹿が!」ってゴンゴンしたいレベル。

という理由でもう聴いていていたたまれないのだけど、私がいたたまれないと強く思うというのは、それは読み手の力があるということなのかなあと。各キャラクターの性格がしっかり成立しているからこその、聴いていてこの入れ込みよう。

そして仲後は松鯉先生なのだけど、この前半のくだりがあるからこそ(久八とか千太郎はやっぱりクソなんだけども)、久八の叔父が心をぶちまけて怒るのが久八を思う気持ちがあるからこそで、その乱暴で強い言葉の中に情が溢れていて胸にくる。言葉の力のようなものがグイグイとくる素晴らしい高座だった。師匠がまくらで「雨が降るから晴れの日がありがたい、辛い事や悲しい事があるから嬉しい事がより幸せに」的なことをおっしゃっていて、それも妙にじわじわくる。

とってもいい会でした。

6/12落語芸術協会定席@上野広小路亭


ステファニーって書いてあるけど日本の女の子が出てきますんで。

小助六「たらちね」
瞳ナナ<マジック>
南なん「長命」
楽輔「饅頭怖い」
美由紀<俗曲>
助六「両国八景」

小助六さんがえらい渋い茶の着物を着ていた。それはそれで似合うけど、やっぱり寒色系の少し落ち着いた明るい色の方が高座映えするような。小助六さんの「たらちね」ってあんまり聴いた事がない気がするのでラッキー。
今日の出演者の皆様面白かった。特に南なん師匠の「長命」、すっごく面白かった。特に最後主人公の男が家に戻ってからのかみさんとのやり取りのドタバタ感のテンポの良さと勢いが楽しくて楽しくて。

昼間の寄席ってなんか贅沢だよなあって思った。

2014.06.08

6/8「第14回きたくせんたー寄席 蜃気楼龍玉独演会」@王子・中央公園文化センター

破格の木戸銭(820円)。

龍玉「親子酒」
龍玉「夏泥」
~仲入り~
龍玉「千両みかん」

王子の駅から15分位歩いたところにある中央公園文化センターは白い建物の周りに木が生い茂ってとってもいい雰囲気。金屏風が立てまわしてあって高座は非常に立派。「親子酒」ともう一席で全二席と告知されていたけど、師匠の配慮で結局三席も聴けた。照明が暑かったのか珍しく汗ダラダラ。そして妙に落語以外にお客さんに話かける時が妙にフレンドリーというか柔らかいというか、男前で落語はあんなに素敵なのに、ふわふわした優しい感じが良かったな(暑くてふにゃふにゃしてただけかもしれないけど)。

親子酒のおとっつあんはお酒が好き過ぎちゃってむしろ可愛くて(いつ見ても美味しそうに飲むよねえ)、夏泥の泥棒は師匠がやるともう困っちゃった感が溢れてていい。千両みかんでもやっぱり番頭の困っちゃった感が秀逸。懇意にしている八百屋が主殺しの磔を見たことが有ると聞いて、それを聞いていてショックでひっくり返っちゃう所のあの真の良さってもう!。最後にみかんを持って思いつめる番頭の様もさすがだ。師匠の高座って顔の表情から指先まで、すべてにちゃんと神経が行ってて無駄がないんだなあって、しみじみした。

高座後質問コーナーでは龍玉の名前に関してとか、随分丁寧に。最後は色紙プレゼント。龍玉たっぷりなせんたー寄席。

6/8「朝錬講談会」@お江戸日本橋亭

朝錬で男二人って以外に珍しいんだよね。

松之丞「違袖の音吉」
貞橘「荒木又衛門~鎧の着逃げ」

松之丞さんまくらたっぷり。昨日の会の事、台湾旅行の事、むかーしブラジルに住んでた時の事、某師匠のツイート、鯉八さんの事。音ちゃんも相変わらずおバカで可愛い。
で、貞橘先生が出てきた途端のあのお兄ちゃん感というか大人の男感!。松之丞さんとは年齢でいったら5つ位しか変わらないはずなのに、なんであんなに?。芸歴でいうと貞橘先生の方が倍位あるし、しかももう真打ち、その違いなのかな。真打ちになると周りからの扱いも変わって来て、自然に雰囲気変わるのかなあってなんとなく思った。

今まで何度か鎧の着逃げにあたってたけど、前半のおっかさんの薬代のあたりの下りは初めて聴けた。着逃げの部分だけども充分楽しいけど、あれが有った方がその後の話の収まりがいいね。このお話は途中で言い立て場面もあるので、個人的にはとっても好き。カッコよかったな。同じ男性講釈師でもまったく芸風の違う(一龍斎と神田だから当然かもしれないけども)二人をたっぷり聴けて、非常にいい朝錬講談会だった。

終わってからお二人が見送りに出ていたけど、その雰囲気が高座と真逆なのも面白いなあと思った。

2014.06.07

6/7「第12回講談研究室」@上野広小路亭

最前列からパイプ椅子レイアウト。

みのり「宮本武蔵伝~道場破り」
松之丞「宮本武蔵伝~狼退治」
松鯉「赤穂義士外伝~雪江茶入れ」
~仲入り~
松之丞「慶安太平記~秦式部」
松鯉「慶安太平記~戸村丹三郎」

松之丞さんが「いつも前半もたっぷりやりすぎてメインの後半の時にお客さんがもう疲れてるので今日は前半は短めに」的な事を。そういいつつも某師匠のはじけたツイートネタのまくらも楽しく(自分もそのツイートを見た時「キャー!すごいこと書いてるー!」とドキドキした)、久しぶりに聴いた狼退治は楽しくスピーディ。松鯉先生もそんなに長いお話ではないけど、武士の心フルスロットルな「雪江茶入れ」がカッコイイ。「ものがわかりすぎだろ利平!」って気もするけれど、だからこそのお殿様からの信頼。

メインの後半の慶安太平記。松之丞さんの「秦式部」は今までの正雪のキャラとちょっと違う雰囲気。前席までは強一辺倒だったけど今回の話では「雨降らないよーオレやばくないー?切腹しないとダメかもー」と腹を切りそうになっちゃう(特に後半の雨乞いあたりから)。正雪が弱気なせいで、秦式部が際立つわけですけども。松鯉先生の「戸村丹三郎」は、後々正雪の仲間になる戸村が、幕府に(というか戸村は柳生に対してだけど)恨みを持つまでのエピソードを。戸村がまあちょっとだけうぬぼれてたかもしれないけど基本悪い奴ではないから、むしろ「おのれ柳生!」な気分になったね。ドカーン!バコーン!的は派手さはないけど、どんどん師匠の声に引き込まれる。あの声の求心力みたいなものがすごいなあと思った。終わった後の「聴いた…」という満足感がすごい。

次回も楽しみだ!

6/7「太福•浪曲の会」@銀座 芦野サロン

久しぶりに道に迷った。

太福「太福のテーマ」
太福「銭湯激戦区」
~仲入り~
太福「不破数右衛門 芝居見物」

銀座の会議室のような部屋を使っての会。何度聴いてもほのぼのする「太福のテーマ」は、立派な体躯でにこやかな太福さんの雰囲気にピッタリ。浪曲だと古典がと思われがちだけど、どんなテーマでも浪曲になるというような話から「銭湯激戦区」。ご自分の住んでいらっしゃった町の銭湯事情を楽しく紹介していくお話だった。こういう浪曲だと浪曲を知らない若い人でもなじみやすそうでいいなと思った。

仲後、まずは色々と今の浪曲界の現状やご自分の思いを。そして義士伝。とっても真面目な不破数右衛門がひょんなきっかけで見に行った芝居で、芝居なのに「お殿様が!」と思い込んで、感極まりおまけに芝居に乱入っていうお話。素直すぎてちょっとおバカさんだけど、長く逢えずじまい(そしてもう会えない)のお殿様への気持ちが純粋で、思わずホロリ。

全編明るくて朗らかな高座は聴いていてとっても気持ちがいい。ふわーっと広がっていく声がいいよねえ。前半綺麗なサーモンピンクの着物、後半は黒紋付、お見送りでは黒紋付に素敵昭和眼鏡をかけていて、話も色々、お姿も色々拝見できて楽しい会だった。

次回は8月30日と11月22日に開催。場所と時間は今日と同じく銀座芦野サロンで15時開演。

六義園に行ってきた。

年パス大活躍。

「紫陽花が見られそう」だし「年パス使えるし」で初めて六義園に行ってみた。駒込の駅から歩いて行くとすぐ入口らしきものが見えたが側によると「正門あっち」の札が。では、と歩いてみるも一向に正門に辿りつかず。間違えちゃったか?と思ったくらいでやっと入口に向かう曲がり角、広いな六義園。華麗に年パスを提示して中へ。

土砂降りとまではいかないけど、それなりに雨が降っていたし、躑躅には少し遅く、紫陽花には少し早いせいかお客さんかなり少なめ。

門、カッコイイ。
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ピンク系と青系の組み合わせって可愛いなあと思う。
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藤代峠からの眺め。
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滝見の茶屋から外を。
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園内にはこういう立派な木が沢山あった。カッコイイ。
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これも紫陽花ですって、可憐。
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60Dに手ぬぐいを巻きつけて濡れないようにしつつ、「撮る時にはペロンと前をめくればレンズが外に」の状態にして首にかけていたので、案外イイ感じで撮れた。GRはポッケに入れておいて「これだ!」って時に出す仕様で。紫陽花が撮りたいなあと思って行ったけれども、紫陽花とっても難しかった。

静かな庭園を、時間を気にせずのんびり歩くのもいいよね。

2014.06.05

6/5「第37回三鷹講談会」@武蔵野芸能劇場

開演前に「お?」

貞寿「八百蔵吉五郎」
貞橘「賤ヶ岳軍記」
~仲入り~
一凛「岡本太郎物語」
陽司「徳川天一坊」

開演前の影アナ、どこかで聴いた事有る声だけど妙にかしこまってるなあ、でもそうだよねえ、と思ったら案の定貞寿さんでした。ものすごーくお澄まし声で「開演に先立ちまして…」的なアナウンスを。いいもん聴いた。お花も可愛いし、明るくてパッとしたおさきもよく似合う。お花のおとっつあんがいい男だよね。

貞橘先生は最近よく読んでいらっしゃる賤ヶ岳だったのだけど、もーとってもカッコ良かった。やっぱり声かなあ。軍談なので笑いどころはないのだけど(思わず言った引きごとが面白いってのはよくある)、朗々と読んでいくのがいい。スタイルがいいからああいう大きめの高座にも映える。ウットリしながら聴いておりました。直江兼続の愛の前盾の話をしていて、「~というロマンティックなお話!(笑顔)」の後にすぐ「また、柴田勝家の軍勢が…(真顔)」と本筋に入るあの切り替えの速さにグッとくる。

ちょっと苦手だった一凛さんだけど、今日の話はとっても楽しく聴けた。個人的にはあの微妙な物まね的なものはなくてもいいかなとは思ったけども。あと今まで一凛さんをお見かけした時はいつも「なぜその髪型…」というような体だったのだけど、今日はスッキリとした素敵なショートカットだった。その方が全然可愛らしくて良い感じではないかと。

陽司先生は天一坊で、一体どの辺までお話してくださるのかと楽しみに。結局天一坊がのった船が難破して一人だけ助かった、って所まで。松鯉先生とも愛山先生と違うテイストで聴いていてワクワクした。続きをどこかで読んでくださらないかなあ。陽司先生はまくらや引きごとでも色んな話(講談の話やそれ以外も)をしてくださるのも楽しみ。「天一坊を習うには…」の話にビックリ。ちなみに私の中では(どれも推理小説のような「次はどうなるの!?」感がありつつの)松鯉先生は重厚な時代劇みたいで、愛山先生は重ためな時代ミステリー、陽司先生のは昭和の大人向け冒険活劇みたい、な印象かな。って、わかりづらいね。

と、本日皆様聴きごたえがあって楽しかった。そして貞橘先生がいつもに増してカッコよかった(何度も言い過ぎ)。やっぱり軍談が素敵。

2014.06.03

6/3「第十一回 松鯉・鯉風 親子会」@お江戸広小路亭

幕があいたら高座の横に釈台が置いてあった。奥においとこうぜ!

鯉ん「ん廻し」
鯉風「間宮林蔵~薩摩飛脚
松鯉「祐天吉松~加賀屋婿入り」
~仲入り~
鯉風「赤穂義士本伝~赤穂開城」

鯉んさん、「サゲ言った!」(拍手来た!)と思ったら、まだ時間が有ったようで、さらにつなげてあと5分。上手いこと足してイイ感じで降りてった。

松鯉先生は数日前の独演会でも読んでおられたお話を。直近で二度聴くと各所随分演出が変わってて面白かった。いきなり父親の商売ものに簪を刺すって、おぬいかなりDNQ。
師匠がやるばあやとかのお手伝いさん的な女性キャラ(これだと加賀屋のばあや、「徳利の別れ」だと源蔵の兄のうちのばあや)が、目立たないけどすごくしっくり来てていいなあっていつも思う。とっても人が良さそうなの。

なんだか非常に時間を気にしておられて、せっかくゲストなんだから、そこはあまり気にせずっていう風にしてもらえたらいいのになあと思った。

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