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2014.06.12

6/12きらり・松之丞二人会@ミュージックテイト

師匠降臨。

みのり「塙保己一」
きらり・松之丞トーク
松之丞「久八放逐(上)」
きらり「久八放逐(下)」
~仲入り~
松鯉「さみだれ噺」

まず二人でトークをするのだけど、この姉弟トークがいつもものすごく楽しみ。他では聞けない姉弟ならではのトーク。最近松之丞さんの表情が柔和な感じがする。

前半は「久八放逐」。松之丞さんが一通りここまでのあらすじを話す。で、ここ久八放逐なのだけど、私非常に苦手な話で聴いていていたたまれなくなる。バカ養子の罪を被って久八が追い出されるのだけど、甲斐性もないくせに花魁に入れこんで長庵に騙されてる息子もバカだし(三十近くまでDTこじらせた奴はこれだからもう!)、そのバカ息子をかばう久八もバカだし、きちんと事実を確認しない(そばでバカ息子が「待ってくださいおとっつあん!」とか言ってるのに)伊勢屋の主人もバカだし、もうみんな馬鹿すぎ!って。

伊勢屋の主人が久八に罵声を浴びせて追い出すのは当たり前の事だと思うのですよ。だって、信用していた男が五十両の金を使い込んだとあったら、普通怒るでしょう。私はこの千太郎というバカ息子と、いくら自分が紹介した養子だからといってそれをかばう久八に腹が立って腹が立って。 一斗缶で「この馬鹿が!この馬鹿が!」ってゴンゴンしたいレベル。

という理由でもう聴いていていたたまれないのだけど、私がいたたまれないと強く思うというのは、それは読み手の力があるということなのかなあと。各キャラクターの性格がしっかり成立しているからこその、聴いていてこの入れ込みよう。

そして仲後は松鯉先生なのだけど、この前半のくだりがあるからこそ(久八とか千太郎はやっぱりクソなんだけども)、久八の叔父が心をぶちまけて怒るのが久八を思う気持ちがあるからこそで、その乱暴で強い言葉の中に情が溢れていて胸にくる。言葉の力のようなものがグイグイとくる素晴らしい高座だった。師匠がまくらで「雨が降るから晴れの日がありがたい、辛い事や悲しい事があるから嬉しい事がより幸せに」的なことをおっしゃっていて、それも妙にじわじわくる。

とってもいい会でした。

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