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2013.09.08

9/8松鯉・貞山二人会@お江戸日本橋亭

お互いキャリア約40年にして始めてだそうで。

みのり「三方ヶ原軍記~五色揃え」
真紅「猿飛佐助~生い立ち」
松鯉「扇の的」
貞山「大島屋騒動」

対談 松鯉・貞山(司会元木すみお)
貞山「菊花の契り」
松鯉「名人小団次」

一緒に前座をやった同期でありながら二人会というのは今日が初。オールバック対決ダンディ対決みたいな年齢になってのこの顔合わせ。若手の二人会とはまったく違う雰囲気。

貞山先生の二席はどちらも私初めて聞く話だったのだけど、貞山先生の「大島屋騒動」は、「ええっ!?」て事件が起こるも「うそーん!」という都合のいい出会いで解決みたいな、非常にわかりやすい話で、でも貞山先生の口調のせいか非常にいい話に聞こえる。いや、いい話ではあるのだけど、出来すぎじゃん!感がすごいなあと。それでも軽く聞こえないというのがまたすごい。「菊花の契り」も「そこまでせんでもいいじゃん!」なのだけど(約束を守るため霊にになって戻ってくる)、やっぱりいい話に聞こえる。貞山先生の口調のなせる技。

松鯉先生の二席はどちらも良く高座にかかる話であるけど、いつもよりもよりみっちり読んでくださっているような。最近だと「扇の的」はきらりさんが寄席でよくかけているのでおなじみだけど、やはり師匠が読むとグッと厚みが加わる感じ(言うまでもないけどきらりさんのはきらりさんので明るくてでもしっかりしていてとっても素敵だと思います)。

「名人小団次」も結構突っ込みどころの多い話ではあると個人的には思うのだけど(だって米十郎が出られなかった理由が「腹を壊して厠から出られなかった」ですよ、言っとけよ周りに!先に病欠届け出せよ!と。後、てしま屋(漢字がわからん)上から目線過ぎ&怒りっぽ過ぎ)、そういう細かい突っ込みを凌駕する師匠の演出。出とちりをしててしま屋に激高され暴走する米十郎を慰める大親方(名前忘れた)の「大丈夫だから」という台詞にあふれる優しさ、てしま屋が小団次に手紙をもらい、行くか行くまいかを考えた末に「いや、行こう」と言うその一言に含めた色々な情感とか、師匠の高座はいつもふっとした言葉言葉に奥行きがある。

対談では司会の元木さんが結構ズバズバ聞く人で「ああ、それ聞いてみたいけどこんな場所で聞いちゃっていいのかしら」ってネタもあって少しハラハラした。貞山先生はニコニコしながら客席にピースしたり、足を広げてなんだかのびのび座ってるし、松鯉先生はやはりニコニコしながら貞山先生の前座時代のナイスエピソードをさらっともらしちゃうし、なかなかに楽しい対談だった。途中松鯉先生が「来てるんだからせっかくなんだから」と貞鏡さんを高座に。貞山先生の横に正座。こうやって並ぶと似てるわね…(頭部の骨の形が似てるなあって思った)。

今のキャリアになっての二人会というのも、お二人とも色々思うこともあるんだろうなと思ったり。二人の芸風の違いがはっきり感じられる、とっても充実の会だったので二回目もあったら嬉しいものですな。

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