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2010.06.30

またも円朝もの。

円朝づいてる。

6月28日(月)「柳家蝠丸独演会」お江戸広小路亭

羽光「ぜんざい公社」
小蝠「青菜」
蝠丸「幽霊タクシー」
〜仲入り〜
初音<太神楽>
蝠丸「江島屋騒動」

小蝠さんの青菜似合う。みんなのやり取りが呑気な雰囲気がしてほのぼのとしてていい感じ。しかしこの季節は本当に青菜だ。蝠丸師匠は本日怪談特集ということで、江島屋はネタだししていたけど、もう一席は何かと思ったら幽霊タクシー。もっと本格的に怖い怪談をかけるかと思った。幽霊タクシーは幽霊とはつくが「あれまー」って話だものね。

土日に引き続きまたも円朝。これはあんまり「えー」じゃなかった。着物がバラバラになって「恥をかかされた!」と名主に出て行くように言われ、百両も返せというのが「それくらいのことでかよ」と思わなくも無いけど、器量良しで嫁にもらおうというのだから見栄っ張りのええかっこしいの名主なのかなと考えれば、そういう仕打ちもまあありかと。ありなのか。

しかし効き目のありそうな呪い方で。江島屋から買って娘が着た着物を裂いて火にくべて、その灰に「め」と書き竹の火箸でぶすりと刺す。怖い!効きそう!呪えそう!。まあ本当に効き目もあったわけで。人を呪わば穴二つと、誰かを呪うという事は、同じかそれ以上のことが自分に降りかかるというか、逆に言えば自分の命と引き換えにして呪えば叶うってことだね。って、そういう解釈ではないか。

番頭が旦那に道に迷った時に会ったおばあさんの話をして、
「めと書いたところをブスっと…」
「うっ!何をするんだ!」
番頭が説明をしていただけなのに、旦那の目が痛くなる場面に思わず自分も「うっ」。怖い。あと、蝠丸師匠がすぅっと膝立ちになり幽霊の形をとる瞬間がすっとしすぎてて怖い。あの体型だけに似合いすぎ。

落語は知っている噺でも楽しく聞けるけど、知らない噺を聞くのはやっぱり新鮮で楽しい。

2010.06.29

土日の過ごし方

気がつけば一ヶ月近くほったらかしてた。

6月26日(土)「雲助蔵出し・ふたたび」浅草見番
市也「牛ほめ」
弥助「夏泥」
雲助「藁人形」
〜仲入り〜
雲助「五銭の遊び」
雲助「商売根問」(おまけ)

市也くんの「じゃあ次いくね」の台詞のさりげなさと可愛らしさにぐっと来る。弥助さんの「やしちさん…やすけさんじゃないのかい?」の台詞はもう少したったら聞けなくなるのかな。「藁人形」怖い!藁人形が怖いというよりお熊の金を騙し取ることへの悪気の無さが怖い!。とも思うが、西念さんもなあ、いい年をして花魁のそういう調子のいい台詞を真に受けるなよ、とも思う。すっかり噺の中に入り込んでドキドキマゴマゴしてた。甥っ子の最後の「祝儀をくれてやれ」のくだりの台詞がカッコイイ。
仲入り後の「五銭の遊び」とおまけの「商売根問」は軽くて呑気でホッとした。

広間に座布団をひいて聞いていたのだけど、大体皆様隣の人と同じマージンで座っているのに、なぜか私の横のおじ様が妙に近い。皆がマージン5で座ってるなら、私の右側だけ1.5、近いよ。黒門亭のように全体がぎゅうぎゅうなら仕方が無いが、他は余裕なのにオッサンだけが私に近いというのは腑に落ちない。もう少し殿方の皆様には隣の人との距離感というのを考えていただきたいものですよ。

植木市で桃を買って鈴本に移動、あ!入り口で馬治さんがジュース配ってる!

6月26日(土)「金原亭馬生独演会」鈴本演芸場

扇「元犬」
三木男「雛鍔」
馬治「うなぎや」
馬生「豊志賀の死〜真景累ケ淵より〜」
〜仲入り〜
女浄瑠璃
馬吉「のめる」
馬生「干物箱」

馬治さんよかった!。タイムリーなくすぐりも入れて沸かせつつ、ノリのいい早目の展開で、馬治さんのところでグッと高座に勢いと明るさが出てきたよ。いやー良かった。
馬生師匠の「豊志賀」は始めて聞いたのだけど、こういう噺ですら暗さをあまり出さずにやるのね。終わって会場を出ようとするともう木戸のところに師匠が出て挨拶をしてる、さすがだと思った。

終わったあとはお友達と居酒屋で一献。落語の後のお酒幸せ。

翌日。シュシュを買おうと店を見てみるも、思いがけない値段にびっくり。ゴムに布を巻いただけのものがこんなにするとですか!。って630円とかだけど。これなら自分で作ったほうがいいや、と、しげしげと構造を眺めるだけにする。いや、構造というほどのものでもない。

6月27日(日)「林家正雀独演会」鈴本演芸場

まめ平
彦丸「高砂や」
正雀「紫檀楼古木」
対談(正雀・夏栄)
〜仲入り〜
踊り(神楽坂芸者衆)
紋之助<江戸曲独楽>
正雀「孝助の槍〜牡丹燈籠より〜」

題名が派手でカッコイイ割に内容は思いのほかシンプルだった「紫檀楼古木」。登場人物に嫌な人がいないのが、聞いていてホッとする。女中のお清のわかりやすいキャラクターがナイス。紋ちゃんの高座の時、紋ちゃんのキャラクターのせいか妙に何かと野次まがいの声をかける人が多くてげんなりした。終演後一緒に見ていたお友達に「師匠はああなのに(ああってなんだよ)お客さんは以外に下品な人が多くない?」というと「なんか雑だよね」と。そうだ、下品より雑って言葉の方があってる、さすが。

初めて聞いた「孝助の槍」は、お国と源次郎が馬鹿すぎる。自分が小ズルくておまけに不貞まで働いたのに、あっさり「殺しちゃってよ」って何事か、短絡的過ぎだぞお国。源次郎も馬鹿だ、世話になった人を女の言うことでそんなあっさり殺そうとしてどうする。孝助も孝助だ、早めにちゃんと誰かに相談しろ。「もーまったく…」と登場人物の全てに突っ込みたくなったわけだけど、噺の筋自体は「どうなるどうなる?」と興味深く聞けるドラマチックな展開だった。

しかし昨日聞いた豊志賀にしろ、この孝助にしろ、私的には登場人物があまりに短絡的に行動に走りすぎな印象。だとすると、重たそうにやるより馬生師匠のようなアプローチの方が違和感がないような気もするのでした(正雀師匠に違和感があったというわけでもない)。ま、私の感想ですけれども。

この正雀師匠の会はお友達が誘ってくれたので来たのだけど(師匠が嫌いなわけでなく、入れ込んでいるという程でもないので独演会には来たことがなかった)、自分と違う視線の人からのお誘いというのも新鮮で嬉しいものよ。

バイビー。

日記が久しぶり過ぎて始まり方も終り方も微妙。

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