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2008.10.07

「東西若手コンペティション」内幸町ホール

どうにも二日続けて定時は厳しいので、確実に楽しい方ではなく、珍しく「応援したいぜ」という気持ちになったのでこちらに行くことに。うぉー開演にはギリギリ間に合わず、いっ平さんの挨拶の時は後ろで。くじで出番を決めて、そこでやるものを発表するという形。順番はこんな風でした。

桂笑生「小言幸兵衛」
三笑亭夢吉「てれすこ」
桂左ん吉「くしゃみ講釈」
~仲入り~
春風亭一之輔「茶の湯」
笑福亭瓶成「いらち俥」

どうっすかこの順番と皆様のこのチョイス。

夢吉さんはまくらで文治師匠やスミ師匠のことや、飛行機が苦手なこと、横文字が苦手なことなどなど話しつつ、てれすこに。楽しい…チョー楽しい…。ちょっとした物言いとか例えが(今日ならば「百両ってのがどれくらいすごいかというと、十両盗んだら首が飛ぶわけですから、百両ってことは首十個」とか。そういうさりげないネタ)自分のツボに合うからだろうか、聞いているとただただ楽しい。今日のてれすこも、お奉行、「てれすこ」と申し立てた男、おかみさんが、どれも可愛らしくかつキャラ分けがナイスで、始終ニコニコと幸せな気分。素敵だよ夢吉さん!。でも少し痩せようぜ。私が見始めてからでも随分増量しているように見えますよー。

左ん吉さんは初見。膝隠しと拍子木を使っての上方ならではのスタイル。とっつきやすそうなチャーミングな表情と(「ハッ!」って場面だけ目がパッチリするのもラブリーだ)、ハキハキと丁寧だけど、関西弁のぽやんとしているところもまざって、聞きやすく楽しい高座だった。好印象!。少し濃いめの若草色の着物が良くお似合い。

一之輔さんの茶の湯は色んなところに今風のくすぐりがはいりつつ、小僧さんが大変に可愛らしいナイス茶の湯。昇太さんで聞くのとは随分違うなあと思った。人気があるのも当然なのかなあと私ですら思うような、安心して楽しく聞ける高座だったですよ。「まさことって」はウケた。あ、茶碗を三回くるくると回すところは、その回し方はちょっと変じゃないかなーっと思った。

最後の瓶成さんは面白いのだけど、いかんせん汗がすごいのですよ。もうまさに滝のような汗とはこのことだ!ぐらいの大汗。それに気がいってしまいましたよ。今まで見た人のなかで一番の汗っかきさん。「いらち俥」という噺のせいか。あんまり東京では見ない雰囲気の方だった。

で、客席から男女一名ずつを監査役に選んで開票、結果は一之輔さんが通過となりました。もらった十万円を自然に懐にしまおうとしたら、いっ平さんに「しまうなよ」って言われてた。いいじゃんしまっても。

でだ。予選通過で十万円、本選でグランプリだと五十万円の賞金だそうだ。賞金って嬉しいものだし、賞も一概にダメなものとは思わないけれど、でもやっぱりこうやって落語に順番をつけるのは嫌だなあと思った。みんな違うベクトルで楽しい高座なんだもの。順番をつけるものではないじゃんよーって。

賞はとれなかったけど、なんだかスッキリ嬉しそうな表情をしている夢吉さんが印象的でしたとさ。

追記。
昼に書いたのを読み直したけれど、別に夢吉さんは「賞を取りたい」と思っていたかどうかはさだかではないのだから「とれなかった」という物言いはおかしいんじゃないか?と自分で思ったり。じゃあなんと書くのだと考えると、…「とれなかった」ではなく「受賞しなかった」か。いかがでしょうか。

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