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2008.08.22

「ボク達の鹿芝居」中野芸能小劇場

初めての「ボク達の鹿芝居」、演目は「妾馬~あの八五郎が出世かよ~」。私は金曜の夜の部を見に行って来た。

友人と鼻息荒く会場へ向かう算段をするも、そこまで前のめりなお客さんばかりでもなかったようで、開場頃に着いても見やすい席を確保。というかあの会場ならどこの席でも見やすいが。いい案配に席も埋まったところで幕開き。

初っぱな出てくるこみちさんが日本髷(ズラ)に野球のユニフォームってだけで、どんな妾馬だよ!と思う。一応話の筋は妾馬なんだけど、もう後半になるにつれて大きくずれずれのストーリー。

素振りしてる姿に惚れるって!?。落語の妾馬ではそんなにキャラの立っていない赤井御門守だけど、文左衛門師匠がやると軽くキレキャラになってる。扇辰師匠に「かなぶん!」と呼ばれて苦笑ぎみ。「こみやま!」とも呼ばれてた。

一之輔さんの八五郎超お似合い。ふてくされた子供みたいな顔がなかなかチャーミング。ずっと猿股が丸見えでした、セクシー<ウソ。主役なはずなのにカッコいいところがゼロなのがなんとも。いや、別に他の人もカッコイイ場面なんてなかったけど。「うんこ切る訳にはいかねえもんな」の台詞がツボでした。あ、赤井御門守のお屋敷に行った時、会場の客席をわか馬さん(三太夫)とぐるっと歩きながら、

「ゲネプロ5人だよ」
「そもそも来てる奴がおかしいよ、仕事してねえんじゃねえの」

のつぶやきに馬鹿ウケ。ホントに5人だったのか。大家から紋付き袴を借りて昌明に袴の付け方を習って着けて出てくると、一之輔さんが前、三浦さんが後ろでぴたり二人張り付いて一つの袴をはいて出てきたのだけど、そこでの台詞

「なんか背中に固い物が当たって気持ち悪い…」
「ちょっと興奮しちゃって」

ハハハ、ホントかよ!小さい台詞の一つ一つが面白いよ!

しきりに「地味な顔だな」と言われていたわか馬さん。地味と言うより若いのに顔に蘊蓄があるって感じだな。大家さんも、三太夫もぴったり!。お屋敷での場面でギターを披露されていてビックリ。え、わか馬さんてギターもたしなむの?。フォークギターを持つ姿が様になっておりました。

倉本さん見たいなオバハンいるよ、ジジイだかババアだかわかりずらいようなああいう雰囲気の、ナイスキャスティング。いつもみたいにカクカク動いているのに着物姿のオバハンが似合うってどういうこった。というかみんな上手いこと配役されてるなあ、ピッタリピッタリ。って喜ばしいことか、それ。扇辰師匠は出番は遅めだったけれど、高らかな歌声で美味しいところをもってっちゃったぞ。歌い終わった後、文左衛門師匠に「本当に嬉しそうですね」と言われ、ちょっと満足げそして少しはにかんでたいらしたのが可愛らしい。

でもって本当の「妾馬」には無い特別キャラだけど昌朗最高。浴衣に(落協浴衣か?)十円ハゲズラ(毛の部分がフカフカ!)にすね毛に青フレームの眼鏡という、激アンバランスな出で立ちで、良いこと言ってみたり、キレてみたり。倉本(おつる母)、三浦(おつる弟)、一之輔(おつる兄)の三人が、お金欲しさにおつるをお屋敷にやって、もらったお金の割り振りを算段してる場面がヨカッタな。ただただお金に強欲な三人が嬉しげに金勘定!ってところが楽しそうでいい。てかこんな感じでおつるはお屋敷にいったんじゃないよね…

あと、孫の顔見たさに二人でお屋敷に来ちゃった時のこみちさんとの、

(さしていたバットを差し出して)
「姉ちゃん、これで素ぶれよ!ずっと素ぶってないだろ!」
「ありがとう昌朗!姉ちゃん素ぶるよ!」
「思いっきり素振りなよ!」

の「すぶる」って単語がアタイ的大ヒット。上の会話の間、ずっと一之輔さんも「すぶるって日本語おかしいだろ、なんだよすぶるって」と、舞台下手の端っこに座って小さくつぶやいておりました。「素ぶる」!

全編小さい落語ネタ満載の楽しいお芝居でございました!。来年もあるなら是非見に行きたいな。帰りは出演者の皆様がお客さんをお見送り。ああ、でも昌朗がいなかったわ!<お前が呼び捨てにするなよ。

すごーく楽しかったのに、感想を書くのが何故か難しい「ボク達の鹿芝居」なのでした。あ、お囃子の選曲もナイスだったし(三味線でドリフて)、ナレーションの喬太郎さんもいい味でした。

しかし皆様キャラクターが(役のではなくご本人の)立ってる。

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