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2008.03.29

黒門亭→翁庵寄席

今日も二本立て、まずは黒門亭に向かう。途中神田で乗り換えるときに、着物姿のマドモワゼルが多いのに気が付く。あれかな、上野で花見オフとかかな。みんな綺麗に着付けてるあと感心。センスはいまいちだが<鬼か。<そもそも、お前はどうなんだ。<すいません。

13時半より少し前に着くと、10人弱の列が。今日は札止めとかにはならず、でもほどよい入りで見やすかった。あんまりぎゅうぎゅうだと辛いものね。オッサン度激高の黒門亭昼の部はこんな感じ。

三遊亭歌五「元犬」
春風亭朝也「小言幸兵衛」
柳家小きん「らくだ」
~お仲入り~
ロケット団
古今亭菊丸「花見の仇討」

黒門亭で漫才を見るのが初めてなので、どこに立ってやるのかなあと思ったら、高座の前の所。普通の広めの和室に、みんなが雑多にあぐらをかいて座って、その前で漫才という絵面がいい。今日はお国自慢、手相、四文字熟語、CM、ドラマ等々のネタのポイントをピックアップしたいいとこ取りなネタだった。ネタも爆笑なうえに、多分アドリブであろうつぶやき気味にポロッと出た台詞が妙にツボる。

三浦「も(藻)見てちゃだめだろう」

なんのことだかわからないだろうが、いいんだよ。三浦さんも倉本さんも言葉のセンスがいいのがいい。はー来て良かったと満足し、少し時間があるからアメ横でも見るかなと行って見るも、ものすごい人混み。なんで?なんでこんなにいるの?と思いつつよろよろしながら見るが、あまりの混みように途中でダウン。あきらめて人形町へ向かう。

駅から少し歩いたところにある「翁庵」という蕎麦屋での落語会。小さな店内の奥に高座が作ってある。こんな小さなハコで見ていいのかしら?と思う位。翁庵寄席の番組はこんな風。

店主挨拶
立命亭八戒「ぞろぞろ」
小宮孝泰「青菜」
~お仲入り~
瀧川鯉橋「長屋の花見」
三遊亭遊雀「花見の仇討」

この店主の方のキャラクターがなかなかいい味。白鳥さんのネタ決めの話に大笑い。八戒さん、本編はいい感じだったんだし、改作はしないほうがいいなあと思った。今日で三度めだという小宮さん、まるっきり季節はずれの青菜。季節外れなのはわかっているけど、夏にやらなくちゃ行けない予定があるからという事でネタおろしだそう。喬太郎さんになったそうで。落語のプロではないけれど、さすがコントや芝居で場数を踏んでいる人だけあって、メリハリのある楽しい高座だった。

まくらでは「鯉昇の弟子で、昇太さんは叔父にあたって」といういつもの自己紹介の鯉橋さん。鯉橋さんの「長屋の花見」は、花見に持って行く酒肴が本物じゃないとわかったあとの長屋の住人のぼやきっぷりがぴったり。非常にナイスぼやきぶり。これだ!という個性が無いように見えるけど、なんだか妙なテイストあふれる鯉橋さん。

最後は遊雀師匠。花見の噺が二席といって先に出たのが長屋の花見ならもうひとつは…と思ったら、やっぱり「花見の仇討」。一日に二度。去年は一度も聞かなかったのに、これも縁なのね。そしてこれがまた楽しくて楽しくて。巡礼兄弟が遅刻してきて、すり鉢山で待っている男の所にくる場面の、待っている男のじれっぷりがたまらん。えぐえぐしながら煙草のんでる。眉毛動く動く!。その男のじれ振りと台詞で、巡礼兄弟がもたもた、あたふた、よったりよったりしながら、予定とはまるで違った形で、遠くに見えてからやっとこさ来る様が浮かんでくる。その後の六が来ないから、いつまでも斬り合っていてだんだんだれてくる様子もいい。刀をだらだらと振り回しながら「なー」「んー?」やめるにやめられない状況での会話、ホントだれてる。あ、侍のアドバイスを真に受けて斬りかかっちゃう所もお茶目だ。

遊雀師匠の高座は、ズームするところはぎゅーっとズーム、引くところは本当にあっさり引く、そのコントラストが鮮やかだから噺にどんどん引き込まれちゃうのかな。とぼけているようで、さりげなく色気もあるし。楽しい高座でございましたとさ!

最後に小宮さんと遊雀師匠で高座に座り、少しだけ対談。主に師匠が聞き手に回って、今回の青菜の事、年末やる一人芝居の事、国鉄職員だったお父様の事などなど話して本日の寄席はお開きに。その後、店内でおそばをいただく。一人だったから帰ろうかとも思ったけれど、おそばが美味しいと聞いていたので残ってみる。食いしん坊万歳だ。はたしてお蕎麦は美味しく、残ってよかったなあと。おまけに今日は花見ということで、お酒も振る舞われ(八海山だ!)、さらにこんなものまで(写真参考)。大家さん、これは本物だよ!しっぽがついてないよ!噛んでも音がしないよ!

一人でも来た甲斐ありの翁庵寄席なのでした。
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