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2007.09.16

末廣亭中席は落語協会

今日は末廣亭〜。昼の部の仲入り前に入ったのだけど、一階満席!「お二階になりますがよろしいですか?」と言われるも、取りあえず直に仲入りだったので、しばらく立って見る事に。特別な番組じゃなくても一杯なんだなあと感心。入った時は満席だったけれども、結構人の入れ代わりもあり、下手桟敷を将棋の駒のごとくじりじりと前に進み(もちろん仲入りの時とかのみ)、夜の部が始まる時には、桟敷の一番前で見る事となりました。

昼の部(途中から)
太田家元九郎<津軽三味線>
金原亭伯楽「猫の茶碗」
〜お仲入り〜
橘家文左衛門「道灌」
ぺぺ桜井<ギター漫談>
入船亭扇橋「弥次郎」
柳家さん生「湯屋番」
アサダ二世<奇術>
三遊亭歌武蔵(相撲漫談)

夜の部
柳家小ぞう「真田小僧」
五街道弥助「子ほめ」
近藤志げる<漫談>
林家彦いち「ドキュメンタリー落語」
隅田川馬石「金明竹」
林家正楽<髪切り>
桃月庵白酒「ざる屋」
柳家小満ん「宮戸川」
花島世津子<奇術>
古今亭志ん橋「手紙無筆」
橘家圓蔵「反対俥」
〜お仲入り〜
柳家小衰治「犬の目」
ロケット団<漫才>
桂文楽「看板のピン」
柳家権太郎「町内の若い衆」
仙三郎社中<太神楽>
五街道雲助「死神」

代演で御出演の文左衛門師匠、「そんな冷たい目で見ないで下さいよ!休んだ人が悪いんですから!」と。私は代演で嬉しかった派だ。ぺぺ桜井さんの「ハーモニカを吹きながら歌う」は何度見ても爆笑、私の心を釘付けに。馬鹿馬鹿しいったらないのだけど、そこがいい。曰く「私の芸に深みはありません!」、名言名言。皆にも見て欲しいなあ、歌いながらハーモニカだもの。歌武蔵さんも代演。噺はせずに相撲漫談で終了。ええートリなのに漫談で終わりー?とも思ったけど、相撲ネタがこんなにタイムリーな時期も多くないだろうしと思うと、まあいいかなとも。いつもより長い分、色々知らない話が沢山聞けて面白かったですし。

夜の部から桟敷の一番前に座ったらクーラーの風がごうごうと直撃。ショールをもってきてこんなに大正解な日はなかった。前座は小ぞうくん。高座返しをしている姿は、ちょっとしょぼしょぼしてて元気が無さそうにも見えたけど、話は思いの他元気でハキハキしていて聞きやすい。金坊が良く似合っていて可愛らしかった。

弥助さんたら、こういう寄席でみると、いつも以上に背が高くてひょろひょろした印象、おまけになんか元々色がお白いのにいっそう白くなったような(お、子誉めの逆だな)、つか色が抜けてるよ弥助さん!。弥助さんは声はいいし細くて長い手が綺麗に動くのが素敵。彦いちさんは袴姿で登場。SWAで見るのとはなんだか少し雰囲気が違うような気がするようなしないような。彦いちさんは「あ、そこの目を付けますか!」という所があって、楽しいというか感心する。今日のヒットは、電車の中にいた若者が「ッザケンナヨ!」となんども叫んでいると言う場面を話していて、「彼はしきりにザケンナヨ!と言っていますが、これだけはわかる訳です…、誰もふざけてなんかいないのですよ」と。これ書くと対したことない風に聞こえちゃうけど、話の中の流れで聞いた時には「ほう!」と膝を打ってもいいくらい感心した。体育会系なのに、なんだかほよんとしていて、噛んで含めるような話し方がチャーミングだ。あ、そういえばその話の流れで、「誰もふざけてなんかいない訳です、どう見ても四十ニだ、なんてふざけたりはしていない訳です。あ、さっきの彼は(前に出た弥助さんの事だ)別にふざけていっていた訳じゃないですけど」とも。ははは、文章にするとつまらんが、流れの中で聞くといいテイストなのですよー。彦いちさんの株がグッ上がった。

馬石さんの「金明竹」は、いきなり加賀屋佐吉方の使いがきた所から。馬石さんは動きが(というか佇まい全体が)柔らかくて素敵だ。おかみさんが可愛かったな。正楽師匠は、今まで見た中で一番自分にピンときた、なぜかは不明。何度聞いても「しょくぎょーびょーです」の台詞で笑ってしまう。始めてみた白酒さん、太った人が苦手な私でも、なんだか好感を持ってしまうような全体の印象、やわらかくてほんやりした感じ。ほんやりなんて日本語はないですか。「ざる屋」というお噺は初めて聞いたのだけど、呑気でいい噺、良くお似合いだと思う。世津子さんは、物凄く上手!という感じではないのだけど、私の中で妙に好印象。「なーんだダメか」と一瞬思わせて、広げると当たっているというあのカードのマジックはびっくり。なんで当たるの?!。

ロケット団はいつみてもナイス!。あの早いの早くないのっていう、切れのイイ突っ込みが好き。回転が効いてるしね。三浦さんの妙なテンションの高さとモニョモニョぶりに、倉本さんが言った台詞がいい「お前夜の部だと妙に飛ばすなぁ!」。芸協なら陽昇、落協ならロケット団だ(その次はナイツと笑組)。文楽師匠は、良く出てくる「若者がどーのこーの」っていう愚痴っぽいまくらがなくて、かなりすぐ噺に入られて、あれ、これだと特に嫌な印象がないなあなんて思った。あのお顔のせいか「思う所あって42でつぼをおいた」御隠居がとてもお似合いでしたし。権太郎師匠の「町内の若い衆」は初聞き。長い噺も良いけれど、こういう明るくて短い噺をぺろんとやる師匠も素敵だなあと思った。

仙三郎社中の仙三郎さんの急須がまわるのは、何度見ても感嘆の声が出る。棒の上で、急須がクルクルまわっちゃうのですよ!。すごい芸を見ると、自然に拍手が出る。仙三郎社中は、皆様のかけ声とポージングのおかげで(必ず芸が出来上がった瞬間に「はいっ!」のかけ声と共にポンと手を打つ)、拍手がしやすい。メリハリがあるのだな。そしてトリは五街道雲助師匠の「死神」。雲助師匠もまくら短いな。えらい短いバージョンな死神だった。嫁と子供を追い出したり、上方に行ったり、身を持ち崩したりの場面がなくて、最後はくしゃみで蝋燭の火が消えてしまうというサゲ。時間も思いの他短かめで、せっかくなのだもの、もっとじっくりみっしり聞きたかったな。とはいえ素敵は素敵。押し付けがましくないのが好み。

6時間近くいたけれど、あっという間の末廣亭なのでした。そして出てそのまま深夜寄席の列に並ぶ。(続く)

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