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2007.06.09

「不動寄席」成田梅屋旅館→深夜寄席

ちょっと我家からは遠いかなと思ったものの、土日しか確実にいける日はないし、馬生、馬治、馬吉と師弟勢ぞろいだし、成田山にもお参り出来るし、と行ってきた。しかし思った通り西荻窪からだと軽く小旅行。歩きも含めると片道2時間弱の行程となりました。途中佐倉って駅の近くで風車を見たよ。

私が会場に入ったのか開場から10分するかしないかの頃、ところが会場となる三階の大広間は、ほぼ満席状態。100畳もあろうかという立派な広間の前の方に高座がつくってあり、客席には座布団が置いてあって、窓は開け放して扇風機が回っている。なかなかイイ雰囲気の会場でございます。千葉ケーブルテレビさんが入ってたり、NHKさんも録音に来ていたり。そんな不動寄席の番組はこんなふう。

金原亭馬治「牛ほめ」
金原亭馬生「紙入れ」
踊り(お三人で「かっぽれ」を)
〜お仲入〜
金原亭馬吉「壷算」
金原亭馬生「らくだ」

一ヶ月ぶりくらいに聞く馬治さん。まくらは「お客さんの量はどのくらいが適当か」って話。あまり長々とはむらをふらずに、スパっと話して噺へ。「牛ほめ」は前に聞いたのと所々変わっている感じ、前半を軽めで後半にボリュームがきているような。ちょっと与太郎の馬鹿加減が度が過ぎてるかなあなんて少し思ったけれど、だからこそ清兵衛さんとの対比になるのかなあとも。水浅黄をもっと薄くしたような色の着物が、爽やかで大変よろしゅうございました。

馬吉さんは「壷算」。私は昇太さんのを聞き慣れてしまっていたので、スタンダード壷算があっさりに聞こえる(悪い意味じゃないよ)。馬吉さんが威勢よく喋ると(頭のいい兄貴の方ですな)かっこいい。サゲはあれで良かったのかな?。馬吉さんが話し出したら、下手の舞台袖に子供がウロウロしていて、少し残念。噺家さんが高座に上がっているときは、親御さんがきちんとつかまえていてほしいものですよー。

馬生師匠の「紙入れ」は、馬治さんより品がいい感じがする。馬治さんのはもっとやんちゃ。品がよくて、飄々としてる。「らくだ」はらくだの死体を湯灌場に持って行く前で終わり。前に別の師匠で聞いた時はちっとも面白くなくて、出てくる人がみんなすごく嫌な奴で、暑苦しくて、「何この噺!」と思ったのだけど、馬生師匠のは全然違った、楽しかった。軽やかだし、そこまで嫌な奴には感じなかった。演じ手が変わるとこうも違うかと思った。かんかんのうを踊らせちゃうぞ!

途中、「お仲入だ」と思ったら、浴衣に尻っぱしょりをした馬吉さんが出てきて「ここでかっぽれなどを〜」と。馬生師匠と馬治さんのボケボケの小芝居も楽しく(師匠に毒づいたり、絡んで足技かけたり、万歳しながら「12代目馬生だー!」とかも言っていた。勢いにまかせてまたすごい事を)、最後は師匠と馬吉さんがきっちり踊ってお終いに。しかし本当に馬治さんはいつも色物だ。

しかし、立派な日本家屋の三階で、窓を開け放しての落語会というのは、とても気持ちがいいものだった。程よく緩くてねえ。雰囲気が良かったから、また来たいなあと思った。が、のんびり緩い雰囲気のせいか緩みすぎた人もいたようで、馬生師匠の時にやたら声をかける酔っぱらったオッサンがいたのは残念。気分がいいのはわかるけど、大人なんだから静かに見よう、だ。

その後、懇親会に参加して、謎かけてお題を出して千社札をいただいたり、美味しい鰻を食べたり、楽しいお話を聞かせていただいたり、不動寄席大満喫。ちなみに合間に成田山にも行ってみたけれど、午後4時で終わってしまっていて少し残念。次回早めに来ようと思った。

そしてちょうどいい時間だったので末廣亭の深夜寄席に。なにが丁度いい時間だって噺だけど。今日は今年になってから落語協会の新真打さん卒業記念を抜けば一番の入だったそうで。私が見始めた頃よりさらに増えてる。そんな深夜寄席はこれ。

三遊亭時松「締め込み」
橘家文左衛門(独演会の宣伝と小咄ふたつ)
春風亭朝也「干物箱」
柳家小権太「片棒」
柳家三之助「棒鱈」

時松さんはなよなよっとした雰囲気。噺家さんに向かっての「なよっとした」はどちらかというと褒め言葉で。どちらかというとってなんだよ。おかみさん勢いが良くてナイス。ここで出てきた札の名前を見ると「文左衛門」と出てる。「あれ?なして?文左衛門ってあの文左衛門師匠?」と思ったら、あの文左衛門師匠が御登場。何かと思ったら今度ある独演会の宣伝だった。「ここじゃなくって池袋演芸場なんですがー」「このチラシだけ持って帰ってもらって、あとどーでもいいから」「え、こんなの好き?、じゃあもう一つ」と、宣伝と楽しい小咄を二つやって、ご自分で座布団を返して退場。ナイス文左衛門師匠!。

朝也さんと小権太さんは、マイクのせいなのか、はたまた御本人のあれなのか、声がかん高いというか大きすぎるというか、頭にかんかん来ちゃった。もうすこし押さえたくらいが好みかな。三之助さんは声のトーンが落ちついてて聞きやすかった。あと表情が大袈裟(というか極端)で、顔だけでちょっと笑える場面も多し。色が白くて少しぽっちゃりしていて、福福しいな三之助さん。

と、これにて一日終了。二つ目さんというのは上手下手も、キャラクターも幅が広いので、自分の好みの人を選びたい放題だ。すっごくいるから自分にとっての「大当たり」にいつ会えるかという話でもあるけれど。早いところで見つかった私は運がいいなあと思う帰りの総武線なのでした。

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