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2007.05.12

「はなやか四派勢ぞろい!」

第151回府中の森 笑劇場 新緑花形競演会

長い。
ものすごくだるかったけれど、買ったチケット無駄にするのも勿体無しと、ヘロヘロしながら行って来た。始めて行った府中の森芸術劇場は非常に立派で、落語会のあったふるさとホールも大変に綺麗なホールだった。11列目だったけれど大変に見やすい。華やかに競演した四派の皆様はこんな風。

開口一番 柳亭市朗「狸の札」
明るくハキハキした高座で、大変聞きやすかったし、その明るい雰囲気が可愛い狸に良く似合ってた。狸に似合ってたと言われても嬉しくないか。
自分の高座が終わり座布団を返し、めくりを返すのかなあと思ったら、めくりの横にちょこんと待機。「?」と思ったら、高座の間に入って来たお客さんが着席するのを待っていたのでした。色々ホール落語を見たけれど、こんな風にした人は始めてみた。誰の配慮かしらん?

柳家喬太郎「金明竹」
焦茶っぽい着物に黒の羽織、随分と地味な出で立ちで登場。まくらでは今日のこの高座の前は中学生になるお子さんの授業参観に行って来た話しを。短かめのまくらでお噺に。「そこまで馬鹿なのかいな」という位に与太郎が馬鹿っぽかった。こういう古典でも喬太郎さんらしい口調というのがぽそぽそ入って、非常に楽しかった。が、内儀さんが旦那に説明するくだりは、喬太郎さんならもっと内儀さんをチャーミングに出来そうなのになあとも思った。

立川談春「道懽」
まくらでは立川流の稽古の付け方(=談志師匠がどんな人か)を。「前座噺で笑いがとれるのが一人前って事で(今日の演目が「道懽」だったり「金明竹」だったりする事について)」「別に一席やって目を覚そうってーんじゃないんですよ!」「柳家は最初にならうのは道懽」「こうやって稽古をつけてもらうから立川流は理屈っぽく…」などなど。前に見た「大工調べ」はあまりピンとこなかったけど、今日の「道懽」は面白かったな。地(談春さん)なのか役なのか、ギリギリあたりの(ギリギリといってもかなり談春さん寄りか)突っ込みが私のツボだった。

ここでお仲入り。ロビーでアイスを食べてる人がすごく多かった。15分しか無いお仲入りにわざわざアイス。

神田山陽「森の石松」
たまご色のSWA着物に袴。なんか山陽さんの袴姿って珍しいような?。まくらでは(ん?講談でもまくらっていうのか?)釈台と講談の説明、「講談を始めて聞く人ー(上がった手を見て)、あーほとんどー」。演目は森の石松だったのだけど、「短い新作をやってもいいですか?」と語り始めたのは「あーレモンだー」。お客さんの微妙なクスクス笑いに向かって「笑う時は一緒に笑って!クスクス笑いが広がっていくと心配になるんですよ!」って。(何かちょっと仕種をしたらちょっと笑いが起こり)「まだ何も面白い事言って無い!」。この噺の頭の、「びぇーん!」と泣く所と、「手が汚れないし!」「洗えばいいじゃない」が二度繰り返される所が好き。この新作をやってから「森の石松」に入ったのだけど、石松が殺されたところで「この先が盛り上がる所なのですが!」と終了。釈台を自分で持って走って退場してしまいました。ははは。「森の石松」に入る前に、着物で眼鏡を拭きまくったあとの「えーゆっくり眼鏡を拭くをご覧いただきました」の台詞がナイス。

三遊亭好楽「胆つぶし」
医者と、師匠に物を聞いた時の事のまくら。好楽師匠の高座は始めて見るのだけど、随分と落ち着いた雰囲気なのな。聞き良かったし「胆つぶし」ってお噺も良かったな。最初は恋煩いなんて呑気は噺なんだけど、半ばどんどん深刻になって来て、後半になると「え、なに、待って、そういう噺?そういうディープな人情噺なの?」と思ったら、最後はカクンと馬鹿馬鹿しい感じで終わるという。よろしゅうございました。

はーよかったよかったとロビーを歩いていると、前を行く三人が山陽さんの事をけちょんけちょんに貶していた。「あんな所で終わるなんて」「講談のすごさをみせつけてやらないと駄目なのに、あんなので」的な、それはそれはけちょんけちょん。確かに森の石松をあそこで終わったのは少し物足りない気もするけど、あの客層で新作をやった山陽さんってナイスだなーと私は思ったのだが。まあ、新作をやったのが「オレの作った講談を聞け!」という心じゃなくて、古典をしっかりやれる自信が無い…だったら、それはちょっとアウトな訳だけど。

それよりそこの三人!人の講釈にケチつけてる暇があったら、服のセンスをどうにかしろ。駄目にも程が有るほどダサだ。一人いた男子にいたっては、友達でもこいつとは歩きたく無い、ってくらいに駄目。服も身のうちだよー。

家に帰ってきてからは「すべての事が面倒臭いモード」。よろよろしながら図書館に行って(今日が返却期限だから)、何時間もかかってこれ打ってる。明日になったら世の中が全部無くなっていたらいいのに。

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